モーリン・オハラ (今週のスター)
アイルランド生まれ。ダブリンの舞台劇に出た後、38年英国に渡り、チャールズ・ロートンの会社に入社して映画女優になる。ロートンがハリウッドに行くとき、オハラも同行、「ノートルダムのせむし男」(39)出演後、オハラはジョン・フォード映画の常連となる。中でも有名なのはアイルランドの牧歌的な恋愛ドラマ「静かなる男」(52)である。アイルランド女性といえばモーリン・オハラといわれるほど、彼女はアイルランド女性のイメージを決定づけた。印象的なのは何よりも赤い髪である。モノクロの映画にも傑作は多いが、「海の征服者」(42)、「海賊バラクーダ」(45)、「船乗りシンバッドの冒険」(47)など、オハラの真価は髪の色が見えるテクニカラーの映画にこそ発揮された。アクション映画のヒロインが多いが、ジョン・ウェインの妻役も多く、オハラが赤毛なので「ウェスタンのヒーローは赤毛の娘と結婚する」というパターンがその後の西部劇にも定着。新鋭西部劇作家サム・ペキンパーのデビュー作「荒野のガンマン」(61)にも出た。
まさに40年代美人という感じだが、年を取っても魅力は衰えず、50歳まで女優でいつづけた。それから20年のブランクを置いて70歳でクリス・コロンバスの「オンリー・ザ・ロンリー」(91)に大抜擢された。
ちなみに、チャールズ・ロートンの名前をもらった息子チャールズは映画プロデューサーになった。
まさに40年代美人という感じだが、年を取っても魅力は衰えず、50歳まで女優でいつづけた。それから20年のブランクを置いて70歳でクリス・コロンバスの「オンリー・ザ・ロンリー」(91)に大抜擢された。
ちなみに、チャールズ・ロートンの名前をもらった息子チャールズは映画プロデューサーになった。