マックス・フォン・シドー (今週のスター)

スウェーデンの三船敏郎

 映画ファンなら名前を聞いただけで思わず「あー!」っと嬉しくなってしまうマックス・フォン・シドー。果たしてうちの読者でこの俳優を知っている人は何人いるのだろうか・・・。

 この人はスウェーデンではもっとも有名な映画俳優で、日本に輸入されるスウェーデン映画でもよく顔を見られる。いってみれば日本でいう三船敏郎みたいな俳優かな。国際的にも活躍しているけど、65年以降は、主にハリウッドでの活躍が目覚ましかった。どれも個性的な強烈な役ばかりだったけど、中でも「エクソシスト」の悪魔祓い師役は大当たりだったかな。

 でもこの人といえば、やっぱりイングマール・ベルイマン作品が一番。「第七の封印」は死をテーマにした映画、「処女の泉」は神をテーマにした映画。この2本は、スウェーデン映画史の最高傑作といえるもの。
 ただし、この2本のおかげで、彼に宗教的なイメージがついてしまったような気がしなくもない。

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