ウィル・スミス (今週のスター)

相棒にしたい奴
 ウィル・スミスは現在活躍中の俳優では一番好きかも。もちろんCDも持ってますぜ。ラップ歌手から俳優業に進出し、現在はすっかりアクション・スターとして有名になった。なんといってもあの憎めない可愛いおでこが好き。「シャークテール」(04)では声優もやってるけど、ウィルが演じた魚のおでこに注目。ある意味あの形状はウィル・スミスだけのアイコン。チャップリンでいうところのチョビ髭だ。こういう特徴を持つ俳優はハリウッドでは間違いなく人気者になる。
 ウィル・スミスは、アクションスターだけど、バディ・ムービー(相棒映画)の天才でもある。「メン・イン・ブラック」(97)ほか多数。ほんと、相棒にしたい奴である。とくにツッコミがうまいというわけではないのに、そこに立っているだけでなんだか嬉しくなってくる。これもラップで鍛えたからだろうか。それほど俳優然としたところがないのもウィルのいいところ。
 僕がスゴイと思ったのは、ウィル・スミスは黒人であることをほとんど意識させないことだ。黒人であることは何かにつけてハンデになるはずなのに、ウィルは普通なら白人が演じるであろう役柄を、平然と演じ、すこしも黒人のアクを感じさせなかった。エディ・マーフィやデンゼル・ワシントンは明らかに黒人俳優だが、ウィル・スミスは違う。「インデペンデンス・デイ」(96)が一番の出世作だが、これは当初、なぜ黒人が主演なのか?という疑問とともに公開された。しかし開けてみると、ウィルは完全にハンデを克服していた。
 SF映画やファンタジー映画が多いが、本人も大のSFファンらしい。「スター・ウォーズ」を見てぶったまげて、映画の世界に入った人は数知れないが、ウィルも彼らの仲間だという。これからもSFには出まくると約束してくれたし、楽しみである。実は親日家で、日本の電化製品にも凝っているとか。そういうところが可愛くて好きなんだなあ。

オリジナルページを表示する