フランコ・ネロ (今週のスター)

マカロニが生んだヒーロー

 イタリアでマカロニ・ウエスタンが流行していた頃、イタリアの俳優フランコ・ネロも「続・荒野の用心棒」(66)に主演。マカロニ・ウエスタンはもともとアメリカ人に役を演じさせたイタリア映画だが、フランコ・ネロはイタリア人でありながらアメリカ人の主人公を演じていたのだ。同年は「殺しのテクニック」(66)というアメリカ臭いイタリア映画にも出ており、いかにフランコ・ネロがアメリカ的だったかということだ。彼が「続・荒野の用心棒」で演じた一匹狼ジャンゴはまさしく当たり役で、彼はこれから後もジャンゴ役で多数マカロニに出演。これが評判になって、彼はハリウッド、イタリアで国際的に活躍する主演級スターとなる。いやはや機関銃で敵を蹴散らす姿が、新感覚の西部劇テイストで、なかなか気持ちよかった。

 他の代表作は「キャメロット」(67)、「哀しみのトリスターナ」(70)。

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