フェイ・ダナウェイ (今週のスター)

かっこいいという褒め言葉が似合う女優

 フェイ・ダナウェイは元々は舞台女優である。しかし、”あの作品”に出ることにより、アメリカン・ニュー・シネマの一躍トップスターとなる。そう、「俺たちに明日はない」(67)である。体重を10キロ減量して役作りした、あのボニー役は、まさにかっこよかった。あの退廃的な瞳に悩殺された男女たちは数知れず・・・。

 ボニー役のおかげで、70年代は大がかりな映画の出演が相次ぐ。「チャイナタウン」ではジャック・ニコルソンを見事にサポートし、「タワーリング・インフェルノ」では地味ながらも印象的な存在を残す。「ネットワーク」ではキレた演技を披露して、アカデミー主演女優賞を獲得。「チャンプ」では泣かせる演技を見せてくれた。

 美人なのに、80年代からは思ったほど出演作が少なく、最近はあまり見かけない。「スーパーガール」にお母さん役で出てたくらいかな。彼女は女優としては老けるのが少し速かったようだ。

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