ヒュー・グラント (今週のスター)

恋することのもどかしさ
 「フォー・ウェディング」(94)、「ブリジット・ジョーンズの日記」(01)、「アバウト・ア・ボーイ」(02)などなど。どれもいい味出してます。ヒュー・グラントもまた、僕にとってはイギリス人のひとつのイメージを築き上げた人でした。いやー、もっとお若い方だと思ってたのですが、もう40歳を過ぎていたとは。「ラブ・アクチュアリー」(04)であいかわらず女性とは縁のない優男を演じているのを見たとき、「お、またやってるな」と嬉しくなってきたもんだ。ほんとこりゃ天職ですよ。さすがはラブコメの王子様、憎めません。でもエマ・トンプソンの兄役で、しかももてないイギリスの首相役ときたもんだから、今まで僕は5、6歳も年齢を勘違いしてました。しかし昔「モーリス」(87)や「白蛇伝説」(88)に出てた頃もあったのだから、思っていたよりも経歴は長い。しかしあれからほとんど老けてないな。
 「ノッティングヒルの恋人」(99)も「ラブ・アクチュアリー」も僕がニガテとしてきた恋愛映画の中でも合格点をあげたい傑作だ。どちらとも、「恋することのもどかしさ」「愛こそはすべて」をそりゃもう臭いほど何度も何度もしつこく見せつける映画だったけど、ここまで来るともう完全に感情移入してしまった。恋に悩む男と女の表情は皆カワイイ。そこら辺の映画は簡単に男と女がくっつきすぎだけど、ヒュー・グラントの映画はなかなかうまくいかないところが良い。その意味では日本映画っぽくもあり、共感しやすい。男女は簡単にくっついちゃイカンのです。ヒュー・グラントよろしく、恋の病で大いに寝込みましょう!

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