ピーター・フィンチ (今週のスター)

(1916~1977)

 死後にオスカーを受賞した俳優

 ピーター・フィンチ。余りにもマニアックすぎて、わからないだろう。上の顔見ても、誰?って感じだろう。余り日本では知られていない役者だからそりゃ仕方ないか。

 ピーター・フィンチはオーストラリアの俳優で、二十代前半からすでに優れた演技力を発揮し、積極的に活躍してきた。やがてローレンス・オリビエに見いだされて、イギリスに渡り、数々のイギリス映画に出演し、アメリカ映画でも好感度の高い演技を披露。
 代表作のほとんどは日本未公開であるが、日本に公開された作品ではパウエル&プレスバーガーの「戦艦シュペー号の最後」(56)、オードリー・ヘプバーンと共演した「尼僧物語」(59)、ソフィア・ローレンと共演した「栄光の丘」(65)、ジョン・シュレシンジャー監督の「遙か群衆を離れて」(67)などがある。
 71年に「日曜日は別れの時」でアカデミー主演賞候補になるが、ジーン・ハックマンに敗北。
 フィンチは「ネットワーク」(76)を最後に惜しくも他界してしまうが、翌年に故人として初めてオスカー主演男優賞を受賞した。
 ちなみに、夫人は黒人である。

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