ナスターシャ・キンスキー (今週のスター)

「テス」で一躍スターになったドイツ美人

 ん、名前に聞き覚えがある。顔に見覚えがある。なんて思っていたら、彼女はドイツ映画の名優クラウス・キンスキーの娘でした。キンスキー家は家族全員が俳優だけど、もしかしたらナスターシャはパパよりも有名になっちゃってるかな。写真を見ての通り、かなりのドイツ美人です。雰囲気でいえば、イングリッド・バーグマン系の女優かな。

 父のコネのお陰か、映画には十代の頃から出演しているが、当時からのドイツ映画界の売れっ子監督ヴィム・ヴェンダースの作品も含み、好調なスタートだった。
 本格的に売れ始めたのはロマン・ポランスキー監督の「テス」から。同作により、ナスターシャの名前は世界中に広まり、日本ではCMにも出演。アメリカからも依頼が殺到し、「ワン・フロム・ザ・ハート」でハリウッド進出にも成功。アメリカでは「ホテル・ニューハンプシャー」や「ターミナル・ベロシティ」などに出演している。

 病的な役や、風変わりな妖女の役が多いが、それだけ他の女優にはない気質を持っているということだろう。「パリ、テキサス」のあのはかない美しさ、忘れられないね。

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