ウィノナ・ライダー (今週のスター)

作品ごとに大人になっていく女優

 なんつっても「エイジ・オブ・イノセンス」

 大物女優と互角の演技力を見せる、これまた可愛い女優である。
 最初はもっぱら青春映画の準主演といった印象が強く、「恋する人魚たち」(90)、「シザーハンズ」(90)で思春期に戸惑う可愛らしい少女を演じて、ファンを掴んだりしていた。この頃は可愛らしさが受けていた。
 ところが、彼女は「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」(93)で、演技派としての評価を受け、急成長、批評家からも注目されることになる。何とアカデミー賞に有力候補としてノミネートされたのだ。
 確かに93年の映画界では最も目覚ましい演技を披露していた女優だったろう。そして翌年もそうだったのだ。「若草物語」(94)で今度は主演女優賞にノミネートされた。
 しだいに大物女優としての風格を備えていくだけに、今後も大いに期待が持てるスターである。

(ここからは個人的なことになっちゃうけど、嬉しかった話なので、読んでほしいな)
 以前僕も「FLIX」という映画雑誌の”94年日本公開映画ランク付け”に投票したことがあったんだけど、”あなたが選ぶ助演女優”に、僕はライダーを投票した。ファンじゃなかったけど、演技が良かったからだ。
 それで、ライダーは何と第2位になった。ライダーの写真の左には
第2位ウィノナ・ライダー『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき常時』助演女優は難しい役を自然に演じたウィノナ・ライダーが一番だと思います。澤田(熊本県/17歳 学生)
と書かれてあった! 嬉しかったなー。まだ映画を見始めて半年もたたない僕の投稿が、最年少で載ったなんて、あれは感動だった。だから僕にとってのライダーの思い出は、なんつっても「エイジ・オブ・イノセンス」なんだ。

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