ドリュー・バリモア (今週のスター)

10歳で麻薬中毒とは
 名優ジョン・バリモアの孫娘。両親も俳優という俳優一家に生まれ、0歳で女優デビューを果たし、「E.T.」(82)の少女役で人気子役になるが、彼女の人生はそれほど輝かしいものとは言えなかった。84年には「炎の少女チャーリー」で早くも主演女優の座につき、「ペーパー・ファミリー」(84)など、高く評価されるが、何があったのか、このころから酒がやめられなくなり、それでも我慢できなくなって、10歳で麻薬に手を出した。そして14歳という若さで自殺未遂という病んだ人生を送ることになる。まさかあの「E.T.」の子役がこうなるなんて・・・。15歳で母親と縁を切り、自伝を発表、なにもかもカミングアウト。自伝はベストセラーとなる。それ以後ティーンエイジャー役として映画に多数出演、19歳で1ヶ月だけ結婚したことがあったが、彼女が再び世間から注目されるようになったのは「ガン・クレイジー」(92)あたりからだろうか。ここから急にドリューの快進撃が始まり、「スクリーム」(96)など、話題作に多数出演、完全復活を果たす。95年からは自らプロダクションを設立して、「25年目のキス」(99)、「チャーリーズ・エンジェル」(00)では主演とプロデューサーを兼ねている。
 子役が転落し、復活するパターンの代表格にして、パツ金ポッチャリ顔の代表格。当時の映画ファン雑誌に掲載されていた写真がどれも目の下にクマがあって、柄が悪そうだったので、不良の役専門かと思っていたら、案外キュートな役もイケル様子。タトゥーとたばこが似合うけど、カラフルな花柄もOKかも。もてる女ももてない女もどっちも演技可で、両極端な感じ。「E.T.」の頃と顔があまり変わってない気がするせいか、美人って感じじゃないけど、でもなんか可愛いんだな。「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」(03)を見たときは、この子は何でもできる女優なんだなぁと感心させられた。まだまだ若いのだし、これから先、どういう方向に走っていくのかまったくわからない女優だ。

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