ダニエル・ダリュー (今週のスター)

フランスの古典派美人

 ダニエル・ダリューは美しかった。デビュー時は14歳で、まだ子役だったが、その頃から優雅で繊細な美貌を備えていた。
 大人になってからはフランス美人の代表格みたいな感じで、男ジェラール・フィリップと同じく、整ったフランス顔をアピール。代表作は、シャルル・ボワイエと18歳の頃に共演した「うたかたの恋」。皇太子と心中する令嬢の役だったが、”絶世の美女”とはまさにこのことである。
 キャリアは長く(これからも何かやってくれそう)、30代から40代にかけては、「輪舞」、「赤と黒」、「チャタレイ夫人の恋人」などの文芸色の強い作品で人気が益々上昇している。
 歌も堪能で、60年代にはコンサートを開き、レコードを出している。70年にはブロードウェイミュージカル「Coco」に主演。
 56年には長崎ロケで来日。結婚歴は3度。62年、レジオン・ドヌール勲章受章。

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