高倉健 (今週のスター)

邦画に洋画に活躍した世界的に有名な大和俳優

 ヤクザを世界に広めたおっさん

 僕の高倉健の第一印象は、「なんか名作いっぱい出てるなぁ」だった。日本映画に興味を持ちはじめた頃、とりあえず日本の名作映画を色々とあさっていたが、「幸福の黄色いハンカチ」「八甲田山」「駅/STATION」など、名作に多く出演しているので、なんか凄い役者じゃないのか、と思っていた。しかも英語も堪能で、「燃える戦場」や「ザ・ヤクザ」など、ハリウッドでも数多くの作品に出演し、国際的な人気を得ている。著名人たちが選ぶ日本の俳優ベスト10でも第二位(ちなみに一位は板東妻三郎)という凄い人気であった。
 高倉健は、恐らく、ヤクザ(ジャパニーズ・マフィア)という言葉を世界に広めた俳優だと思う。65年、「網走番外地」「昭和残侠伝」でストイックなヤクザを演じて、それ以来、高倉健は日本のハンフリー・ボガートみたいになったような気がする。
 正直、演技はうまい方だとは思っていなかったんけど、高倉健には演技とは別に、身体全体から漂う雰囲気がある。高倉健にしか出せない個性がある(結果的にそれをうまい演技と呼ぶ)。そこが魅力的だ。この雰囲気が高倉健の人気の秘訣かもしれない。

 年を経るごとに、タイプも幅広くなってきたが、これからも高倉健の人気は上昇していくだろう。

 P.S. 北の人のイメージがあるが、本当は九州男児である。

オリジナルページを表示する