ソフィア・ローレン (今週のスター)

才色兼備とはこのこと

 そろそろ僕の一番好きな女優を紹介してもいい頃だろう。

 ソフィア・ローレンは、僕の最も愛する女優である。「好きな女優は誰ですか?」と人から聞かれたら、僕は堂々と「ソフィア・ローレンですね」と答える。その後、必ず「えぇ!!」と驚かれてしまう。なんでやねん。
 僕の親父は「マリリン・モンローが一番好きで、ソフィア・ローレンが一番嫌い」と言ってた。モンローは確かに映画史上最高のスターかもしれない。でも、演技面や作品面も考慮して、総合的に考えたら、ソフィア・ローレンが最高だと断言したい。

 ソフィア・ローレンの良さは、写真だけじゃ絶対わからないね。彼女の良さは、映画を見て初めてわかる。なぜなら僕は映画を見るまではちょっと引いてたからね。
 どこのビデオ屋にもあると思われる「ひまわり」(70)を見てご覧。感動するぞ。ビットリオ・デ・シーカの映画に出ている彼女はとにかく素晴らしい。イタリア語ってのは迫力があるからね。

 一番のおすすめは「ふたりの女」(61・89)である。モノクロ・イタリア語版とカラー・リメイク英語版があるが、どちらにも主演していて、女手ひとつで娘を育てるお母さんを体当たりで演じて、スゴイ映画だった。彼女はこれでカンヌ映画祭の女優賞を受賞、アカデミー賞でイタリア語の演技にも関わらず、史上初、外国語映画での主演女優賞受賞の名誉を勝ち取った。僕はこの作品で一気に彼女の虜に。彼女は世界一演技の上手い女優だと確信したし、もうこれ見た後は彼女のCDを買いに行ったくらいである。

 ”才色兼備”という言葉があるが、それは彼女のような人に使う言葉である。演技がうまい、作品が面白い、美人、可愛い、ゴージャス、セクシー、各国語が堪能、歌が上手、年を取らない、などなど、褒めれば切りがない。本当に芸幅が広く、シリアスからコメディまで何でもござれだ。
 作品ひとつひとつで顔が全然違うので、彼女の映画を見るときは、「今回はどんなメイクで登場してくれるかな」なんて楽しみも出てきたりする。「エル・シド」(61)、「ローマ帝国の滅亡」(64)など、コスチューム・プレイやらせても強い。

 色々やってるけど、やっぱりお茶目な役がいいかな。実は喜劇王チャップリンの映画にも主演している。「伯爵夫人」(66)という映画だけど、ズッコケ演技してくれて、おきゃんな感じがとても可愛らしかった。その年はスタンリー・ドーネンのハイテンポなサスペンス「アラベスク」(66)にも出てるけど、これまたオシャレ~で、好きだねえ。

 今もまだバリバリの現役。「プレタポルテ」(94)ではとても60歳とは思えないおばさんの魅力を出していた。いやいやマルチェロ・マストロヤンニと共演させたら、相変わらず相性はピッタリだ。

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