ジョン・トラボルタ (今週のスター)

 「パルプ・フィクション」で復活しました

 この人は「サタデー・ナイト・フィーバー」(77)で大当たりを取ったなあ。すごい踊りを見せてくれた。そもそもこの映画がディスコ・ブームを巻き起こしたわけで、グラミー賞では前代未聞の史上初サントラがアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞、サントラ産業で最高の売上げを記録した。正直、ストーリーは大して面白いとは思えなかったが、あの白い衣裳、あの歩き方、あの決めのポーズは当時の若者たちの青春を決定づけた。みんなディスコでフィーバーした(と思う)。

 その当時は色々傑作に出ていたものである。「キャリー」(76)もトラボルタはそれらしい役やってるし、「グリース」(78)もオリビア・ニュートン・ジョンと歌って踊って面白かった。あのヘアスタイルは凄かったなあ。「ミッドナイトクロス」(81)というサスペンスの名作にも出た。

 でもそれからはどうだろう。トラボルタちゃん何してたの~って感じ。「ベイビー・トーク」(89)とかで何とか俳優業続けてたみたいだけど、冴えない。

 やがてトラボルタの前に、凄い奴が現れた。カルト映画の墓掘り人クエンティン・タランティーノ! タラちゃんはトラボルタを「パルプ・フィクション」にオマージュ起用。久しぶりにトラボルタにダンスを踊らせて、ちょっと体格はごつかったけど、かつてのフィーバーがそこに再現された。もう観客たちは大熱狂! 大ヒットを飛ばして、トラボルタは大復活を遂げた。
 ちなみに、この映画が公開された頃にようやく映画に興味を持ち始めた僕は、この映画で初めてトラボルタという俳優を知りました。僕、トラボルタのこと無名俳優かと思ってました。汗汗です。すみません・・・。

 「パルプ・フィクション」以降は、皆さん知っての通り、大活躍をしております。もうひっぱりだこです。「ブロークン・アロー」(96)、「フェノミナン」(96)、「フェイス/オフ」(97)等々、秀作多しデス。

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