ジョン・キャンディ (今週のスター)
デブ=コメディアンというイメージが僕の中にはある。なぜなら、格好そのものが滑稽だから。ジョン・キャンディはデブ・コメディアンとしては僕の一番のお気に入りだった。気のいい感じのする役者だったけど、デブだったために、心臓を痛めて早死にしてしまったのが非常に悲しい。
ジョン・キャンディは死ぬまでコメディ一筋であった。脇役が多いのは、あくまで三枚目でいつづけたからである。中でも「クール・ランニング」(93)のコーチ役は笑えた。新人選手陣に「ボブスレーはクソ危険なスポーツだ」という話を聞かせる一幕がウマイ。
キャンディの芸の面白いところは、たまにシリアスになるところである。ひたすら笑わせてくれたかと思うと、ちょっぴりセンチになったりするのである。「大災難P.T.A.」(88)はそんなキャンディの芸がうまく生かされた隠れた傑作である。「大災難」で演じた役は、まったく憎たらしい男だが、本人には悪気はない。付きまとわれたくないのに、いなくなると何だか寂しい。ラストには暖かい感動のある映画である。キャンディの顔の表情そのものが笑いと感動を誘っている。
僕は「ホームアローン」(90)も好きだ。キャンディはというと、ケビンのお母さんを家まで乗せていってあげる庶民的なポルカ合唱団の役である。息子のことを心配する母親を優しく元気づける姿が、じーんとさせる。
ジョン・キャンディは死ぬまでコメディ一筋であった。脇役が多いのは、あくまで三枚目でいつづけたからである。中でも「クール・ランニング」(93)のコーチ役は笑えた。新人選手陣に「ボブスレーはクソ危険なスポーツだ」という話を聞かせる一幕がウマイ。
キャンディの芸の面白いところは、たまにシリアスになるところである。ひたすら笑わせてくれたかと思うと、ちょっぴりセンチになったりするのである。「大災難P.T.A.」(88)はそんなキャンディの芸がうまく生かされた隠れた傑作である。「大災難」で演じた役は、まったく憎たらしい男だが、本人には悪気はない。付きまとわれたくないのに、いなくなると何だか寂しい。ラストには暖かい感動のある映画である。キャンディの顔の表情そのものが笑いと感動を誘っている。
僕は「ホームアローン」(90)も好きだ。キャンディはというと、ケビンのお母さんを家まで乗せていってあげる庶民的なポルカ合唱団の役である。息子のことを心配する母親を優しく元気づける姿が、じーんとさせる。