ジョーン・フォンテーン (今週のスター)

実は日本生まれなんですよ

 実はジョーン・フォンテーンは日本に生まれ、日本(15歳から18歳まで)に育った女優である。父は東大の教師で、義理の母は日本人である。

 有名な話だが、彼女は名女優オリビア・デ・ハビランドの最大のライバルである。アカデミー賞でも競い合って、この2人はハリウッド一の犬猿の仲と言われているが、実は2人は姉妹である。体の弱かったジョーンは一歳違いの姉オリビアを本当に殺したいほど妬んでいたのらしい。
 デビッド・O・セルズニックの「風と共に去りぬ」ではメラニー役のオーディションを受け、絶対に成功してみせると意気込んでいたのに、あろうことか姉にその役を奪われ、自殺しようと思ったこともある。しかしセルズニックは次回作「レベッカ」で彼女を起用し、自信を得た。「レベッカ」の監督アルフレッド・ヒッチコックもフォンテーンを気に入り、続く「断崖」のヒロインも演らさせた。これでフォンテーンは念願のオスカーを受賞。姉をぎゃふんと言わせる。
 僕はどちらかというと、オリビアよりもジョーンの方が好きかな。顔はオリビアの方が好きだけど、雰囲気はジョーンの方がいい。なんか守ってあげたくなるもんね。

 顔が文芸向きなので、「忘れじの面影」、「ジェーン・エア」など、古風な作品でよく顔を見せた。
 まだ無名時代の頃に、痛快冒険映画「ガンガ・ディン」に出ていたことも興味深い。

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