ジョーン・クロフォード (今週のスター)

(1906?~1977)

 実は、ペプシ・コーラの副社長

 ジョーン・クロフォードは大好きだねえ。若い頃からすごく色っぽかった。強気なとこもとても良かった。
 彼女はグレタ・ガルボを尊敬していたんだけど、いつの間にかガルボさんよりも有名になっちゃったんだよね。そう、「グランド・ホテル」(32)で有名になった。見た人なら知ってると思うけど、ガルボよりも出番が少ないのに、目立っちゃってたんだよね。その年は、「雨」(32)という映画にも出てたんだけど、これは僕がジョーンの作品では一番気に入ってる奴で、彼女のあまりの女性的美しさにうっとりしたものであります。女性が惚れる女性って感じもしたし、ぎらついた目つきがたまらんかったね。汚れた感じがしてさ。
 その2本のおかげで、その年からジョーンはガルボよりもはるかに稼げるトップスターに躍り出たのじゃあ~りませんか。1年間にファンレターが90万通も届いたというそうだから、とんでもない人気だね。一日に2500通の計算だけど、とても読めないよね。

 けっこうホラー映画の「何がジェーンに起こったか?」(62)も話題になるね。映画ファンにとっちゃ、ジョーン・クロフォードといえば、ひょっとすると、これなのかも。ベティ・デイビスは妙にジョーンにライバル意識燃やしてたなぁ。ジョーンも勝ち気な気質まるだしだし・・・。舞台裏の方が恐ろしい映画だった。

 彼女は、かなりのわがまま娘だというのはご存じか。パーティ会場などでも毎回そんな感じを見せてくれるらしい。学校出てないから、当時は台本が読めなかったそうで、さぞかし撮影では周りの人たちを困らせたことだろう(あくまで推測だよ)。

 何を隠そう、旦那はペプシ・コーラ社の社長で、彼と死別してからは副社長に就任している。アカデミー賞の授賞式会場で、みんなにペプシ・コーラを配っていたという話はちょっとしたハリウッド伝説だなあ。でも、いかにも女優ぽくていいじゃん。彼女のような味を出せる女優って、最近少ないぞ。フェイ・ダナウェイくらいしかいないんじゃないか?

 ちなみに本名はルシール・フェイ・ルスール。デビュー当時はこの名前で活動していて、人気が出てきてから芸名を募集して今の名前になった。だけど、名前だけで印象がガラリと変わるよね。ちなみに彼女はハリウッド史上、もっともイメージチェンジのうまい女優であった。彼女のブロマイドの変遷は、凄まじい。

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