ジュリエット・ビノシュ (今週のスター)

いかにもフランス女優してる国際女優

 たぶん今一番もてはやされているフランスの女優なんじゃないかな。出演作のほとんどが見事に大当たり。しかも当てた要因がビノシュの演技の素晴らしさにあるというところが唸らせるね。大作が多いせいで、出演作は少ないけど、出た映画すべてで賞を取っているといっても過言ではない。それだけビノシュの演技は世界的に認められているのだ。88年からはやくも「存在の耐えられない軽さ」でアメリカ進出してるし、「イングリッシュ・ペイシェント」(96)では、まさかのオスカーも獲得した。アメリカに出ても受ける外国人役者ってのは、やっぱスゴイ。

 一時期恋人だったレオス・カラックスの映画はよかった。ビノシュを見たけりゃ、まずは「汚れた血」(86)か「ポンヌフの恋人」(91)。僕的には「汚れた血」の方をオススメする。テレビから退いてしまいたくなるほどハマってます。

 ビノシュは「ランデヴー」(85)から現在まで、国際的に活躍しながらも、フランス女優らしさを捨てていない。ビノシュを見てフランス女優とは何かを知ってもらいたい。

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