ジュリー・クリスティ (今週のスター)

公私共にウォーレン・ベイティのパートナー

 僕は昨年まで家庭教師をしていた。で、教えた後はそこのお母さんにいつもご飯を食わせてもらってたんだけど(このご飯がいかにもお袋の味ぽくて最高にうまかった)、食事中に昔の映画の話題が出ると、お母さんは何かと必ずジュリー・クリスティの名前を出してきたので、僕はお母さんの世代にとってはジュリー・クリスティが一番のスターだったのかなと思ってしまっていた。で、その日はそこで偶然「ドラゴンハート」(96)が放送されてて、突然ジュリー・クリスティが登場。お母さんは「えぇ! まだ活動してたの!」と驚いた。無論、バリバリの現役、最近もまたアカデミー賞の候補になった大ベテランのブリティッシュ・アクトレスなのにねぇ。

 クリスティはジョン・シュレシンジャーに見いだされて映画界に入った。そしてデビッド・リーンの「ドクトル・ジバゴ」(65)、フランソワ・トリュフォーの「華氏451」(66)という風に名監督たちに支えられ、デビューして間もなく演技派美人女優のトップに躍り出た。「ダーリング」(66)はデビュー4年目にしてオスカーを獲得(25歳)。とんでもない急成長である。それ以後もオスカーのプレッシャーに負けることなく、着々と質の高い作品に出演している。

 ウォーレン・ベイティと交際していたことは有名な話だ。ベイティとは映画でもよくパートナーを組んでおり、「ギャンブラー」(71)、「シャンプー」(75)、「天国から来たチャンピオン」(78)などの傑作も生まれた。「天国から来たチャンピオン」は絶対お薦め。必見ですぞ。ただし、この後ベイティとは別れてしまった。

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