シャロン・ストーン (今週のスター)

クラスメートがハァハァ言ってたけど・・・
 シャロン・ストーンは90年代を代表するセクシー・スターである。
 僕が学生の頃、クラスメートの一人が「シャロン・ストーン可愛い」と言っていたのを思い出す。いったいどこが可愛いのか、僕には理解できなかった。すごく色っぽいお姉さんだということは何となくわかっていたけど、健康的な僕にはエリザベス・シューが可愛く見えても、シャロン・ストーンが可愛いなんて一度も思わなかった。クラスメートはクラスでも指折りのエロ男だった。彼にとっては映画の内容なんてどうでもよかったのかもしれない。ただシャロン・ストーンが足を左から右に組み直す仕草を見ているだけでも満足していたのだろう。
 シャロンの出世作は「キング・ソロモンの秘宝」(85)だけど、本当の当たり役は「トータル・リコール」(90)だった。僕もこの作品で初めて彼女の名前を知った。当時はポール・バーホーベンがにわかに流行っていた。残念ながら「トータル・リコール」では僕はシャロンよりも後から出てくるブルネットの女性役の方に惹かれていたけれども、でもシャロンは日本語吹き替えで小山茉美の声が似合っていたことを覚えている。
 大当たりは「氷の微笑」(92)だった。これは当時は子供は見ちゃいけない映画ということでかえって大ヒットした記憶がある。学生時代の僕も興味津々で見たものだ。テレビでは吉田理保子が吹き替えていて、すごくエロかった。
 声優のことを書いたところでしょうがないのだが。そういえばシャロン・ストーンといえば勝生真沙子もピッタリである。「わかれ路」(93)でも勝生真沙子だった。とにかく僕にとっては吹き替えで顔を覚えた女優なので、日本語の声の方がよく覚えていたりする。
 エロ女優だったので、こりゃ演技力はゼロだろうと勝手に決めつけてたが、僕も浅はかだった。「カジノ」(95)でアカデミー賞にノミネートされたのだ。アカデミー賞はこの手の女優には厳しいと思っていただけに驚いた。これからは自分の目を信じてエロ女優も本気で評価していこうと決心した。
 ウチの姉が僕に「硝子の塔」(93)のビデオを貸そうとしてくれたが(この映画でガラスの漢字を覚えたっけ)、僕は興味がなかったので受け取らなかった。あれからすごく後悔した。姉が生まれて初めて僕にビデオを貸そうとしてくれたのに、僕はその好意を無にしちゃったのだから。姉は二度と僕にビデオを貸すことはなかった。
 僕が初めてシャロン・ストーンを好きになったのは「クイック&デッド」(95)を見てからだった。戦う女。スタイリッシュで綺麗だった。でも好きになるのがちょいと遅すぎた。
 さっきエリザベス・シューのことを書いたけど、彼女の「リービング・ラスベガス」を見たときは、シャロン・ストーンの真似だと思ったよ。マジで。
 というわけで顔はちょっと怖そうで僕のタイプじゃないけど、色々と思い出深い女優なので、気に入っている。それと、女優としてはマレーネ・ディートリッヒ以来の葉巻愛煙家ということも記しておく。

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