シャーリーズ・セロン (今週のスター)
南アフリカで、フランス人の父、ドイツ人の母の子として生まれる。美しく澄んだブロンドの髪は本物である。6歳からクラシック・バレエを始める。16歳にして、ファッションの町、イタリアはミラノ、フランスはパリでモデルとして活動する。バレエ・ダンサーになることを夢みていたが、膝を痛めてしまい、18歳で断念。
運を頼りに、がむしゃらにハリウッドへと飛んだシャーリーズだったが、チャンスは突然に訪れた。銀行で、お金を引き換えるとき、ふとした理由で銀行員といざこざを起こし、それをみていたマネージャーにスカウトされ、スタジオの門をくぐることとなったのだ。
「すべてをあなたに」(96)に出演。シャーリーズは60年代の衣裳を着て、早くも自分のファッション・センスをアピールし、「セレブリティ」(98)では、まさにスーパーモデルの役を演じる。
初めて主役を得たのは「マイティ・ジョー」(98)で。巨大なゴリラの飼育係を透き通った美貌で演じ、これがきっかけで、「ノイズ」(99)、「レインディア・ゲーム」(00)、「裏切り者」(00)、「スウィート・ノベンバー」(01)、「ミニミニ大作戦」(03)などに出演、多忙な日々を送る。華奢なようでグラマラス。黒髪、赤毛など、役あるたびに変わるメイクにも注目である。
「サイダーハウス・ルール」(99)、「ザ・ダイバー」(00)、「バガー・ヴァンスの伝説」(00)と、古い時代の美人役が目立つ。どちらかといえば、セクシーで現代的な女性役の方が得意のはずだが、それでも古い時代の女性役の依頼が多いのは、製作者側の美意識願望が起因しているからだと思える。古い時代の女性像は、観客の既成概念によって堅くイメージが決めつけられているため、女優がそのイメージを裏切ると、時代物映画の持つ郷愁感が損なわれてしまい、リスクが高い。シャーリーズは、古き良き時代の女性像を裏切らない美しさを秘めていたために、成功した。今後はそれをバネにして、もっと違った役どころにも挑戦してくれるはずだ。
※2004年3月1日追記
シャーリーズ・セロンは「モンスター」(03)で、究極のイメージチェンジを遂げ、見事、オスカー主演女優賞を受賞しました。同時に、生い立ちの隠された暗い真実なども話題になりました。僕もこんなに有名になるなんて予想してなかったですねえ。映画業界は何が起こるかわからない世界だなあと思った今日この頃でした。
運を頼りに、がむしゃらにハリウッドへと飛んだシャーリーズだったが、チャンスは突然に訪れた。銀行で、お金を引き換えるとき、ふとした理由で銀行員といざこざを起こし、それをみていたマネージャーにスカウトされ、スタジオの門をくぐることとなったのだ。
「すべてをあなたに」(96)に出演。シャーリーズは60年代の衣裳を着て、早くも自分のファッション・センスをアピールし、「セレブリティ」(98)では、まさにスーパーモデルの役を演じる。
初めて主役を得たのは「マイティ・ジョー」(98)で。巨大なゴリラの飼育係を透き通った美貌で演じ、これがきっかけで、「ノイズ」(99)、「レインディア・ゲーム」(00)、「裏切り者」(00)、「スウィート・ノベンバー」(01)、「ミニミニ大作戦」(03)などに出演、多忙な日々を送る。華奢なようでグラマラス。黒髪、赤毛など、役あるたびに変わるメイクにも注目である。
「サイダーハウス・ルール」(99)、「ザ・ダイバー」(00)、「バガー・ヴァンスの伝説」(00)と、古い時代の美人役が目立つ。どちらかといえば、セクシーで現代的な女性役の方が得意のはずだが、それでも古い時代の女性役の依頼が多いのは、製作者側の美意識願望が起因しているからだと思える。古い時代の女性像は、観客の既成概念によって堅くイメージが決めつけられているため、女優がそのイメージを裏切ると、時代物映画の持つ郷愁感が損なわれてしまい、リスクが高い。シャーリーズは、古き良き時代の女性像を裏切らない美しさを秘めていたために、成功した。今後はそれをバネにして、もっと違った役どころにも挑戦してくれるはずだ。
※2004年3月1日追記
シャーリーズ・セロンは「モンスター」(03)で、究極のイメージチェンジを遂げ、見事、オスカー主演女優賞を受賞しました。同時に、生い立ちの隠された暗い真実なども話題になりました。僕もこんなに有名になるなんて予想してなかったですねえ。映画業界は何が起こるかわからない世界だなあと思った今日この頃でした。