ジーナ・ロロブリジーダ (今週のスター)

頭から足までグラマーなヴァンプ女優

 美人は得をするね。イタリア発の国際女優ジーナ・ロロブリジーダは、持ち前の美貌とグラマーな肉体を生かして、美人コンテストに入賞、いつの間にか映画界に入っていた。ダイナマイトバディでしかも顔も美形、そんなのありか? 頭から足までバランスの取れた、まさに絶世の美女。”美人であることも女優としての才能のひとつ”そう思わせる女優である。

 代表作は、やはりジェラール・フィリップ作品。「花咲ける騎士道」(52)に出てから、映画ファンの話題の的になった。「花咲ける騎士道」は25歳のフレッシュな可愛らしさ。いちおしだ。

 わりとボディ系の女優なので、「空中ぶらんこ」(56)ではタイツ姿でズカン!と目立ってます。客はみんなロロに釘付け。主演のバート・ランカスターとトニー・カーチスはたじたじだったろうね。

 他にアンソニー・クインの「ノートルダムのせむし男」(56)、ジュールス・ダッシンの「掟」(59)、ユル・ブリンナーの「ソロモンとシバの女王」(59)、ブレイク・エドワーズの「地上最大の脱出作戦」(66)などの出演作がある。本格的な主演をしたことは無いみたいで、大抵が主人公の彼女役ばかり。美人すぎて主役には不向きだったのだろうか?

 「さらば恋の日」(69)では40すぎてもなお肉体的魅力を発揮して、17歳の少年の初体験を手ほどきするマダムを演じた。おばさん好きの僕としては、タマランです。
 
 いつしかカメラマンに転身。写真集を出版しています。

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