ケビン・コスナー (今週のスター)

”アメリカの誠実”を教えてくれる名優

 ケビン・コスナー、大人気スターである。
 彼が今のような人気を得たきっかけとなった作品は「フィールド・オブ・ドリームス」である。この作品で、ケビン・コスナーは典型的なアメリカの家庭の父親を演じていたが、これがキネマ旬報ベスト・テンで第2位になり、世界的に絶賛された。
 自信を得たコスナーは今度は監督業に進出し、西部劇「ダンス・ウィズ・ウルブス」で自分で自分を演出、何とアカデミー賞を受賞する快挙を遂げ、日本でもキネマ旬報ベスト・テン第1位に選ばれた。
 コスナーの名声は一気に高まり、ますますエンジンがかかる。そのとき彼は最も注目されるスターとなっていた。そして翌年「JFK」も高い評価を受け、さらに「ロビン・フッド」がメガヒットを飛ばしたのである。 ■主な出演作品
ファンダンゴ(84)
アンタッチャブル(87)
追いつめられて(87)
さよならゲーム(88)
フィールド・オブ・ドリームス(89)
ダンス・ウィズ・ウルブズ(90)
リベンジ(90)
JFK(91)
ロビン・フッド(91)
ボディガード(92)
パーフェクト・ワールド(93)
8月のメモワール(94)
ワイアット・アープ(94)
ウォーターワールド(95)
ティンカップ(96)
ポストマン(98)
メッセージ・イン・ア・ボトル(99)
ラブ・オブ・ザ・ゲーム(99)
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 どうしてそこまで人気があるの?

 ケビン・コスナーはいい。渋いし、出演作品はどれも面白いものばかり。
 特に「アンタッチャブル」(衣装はジョルジオ・アルマーニ)、「JFK」のケビン・コスナーはかっこよく、ほれぼれする。
 僕はケビン・コスナーを見ていると、どうしてもゲーリー・クーパーを思い出す。2人は顔自体似ているが、誠実なアメリカ紳士を演じたことが多いのも共通している。
 しかしながら、人気スターにしては地味な印象というのも珍しい。普通っぽいおじさんというところが人気の秘訣なのだろうか。だから長い間目立たなかった。
 僕の考えでは、ケビン・コスナーの人気のわけは以下の通りである。

 ・ケビン・コスナーは普通にハンサムな普通のアメリカン・ジェントルマン。
 ・ケビン・コスナーの作品には傑作が多い。
 ・誠実そうで、頼りになりそう。

 よく考えたら、人気の秘密もゲーリー・クーパーと同じだった・・・。

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