クレア・デーンズ (今週のスター)

このオバン化をどうとらえる?
 載せる写真を選ぶのが大変だった。青春スターのころもいれると、可愛いスチル写真がいっぱいあったんだけど、これから彼女も大人っぽい役が増えるだろうことを予測して、少しヴァンプっぽい写真を掲載することにした。
 クレアは、女性のための文芸大作「若草物語」(94)でデビュー。そのときは子供だったが、それにしても彼女の成長は早過ぎやしないか。ティーンエイジャー映画が当たることを証明した青春映画「ロミオ&ジュリエット」(96)ではロマンチックなアイドルに扮したが、セリフが注目どころでありながらも、それは肉体的な恋愛関係を感じさせる作品であった。この作品でクレアの人気は急上昇。17歳の女性の魅力をアピールした。それからコメディの「U・ターン」(97)、コッポラの青春法廷劇「レインメーカー」(97)、得意の文芸物「レ・ミゼラブル」(98)に出演。
 忘れてならないのは「ターミネーター3」(03)。よくぞこのシリーズに出演してくれた。ちょっと説教臭い(つまりはオバン臭い)OL風の役で、クレアはあらたなイメチェンを図る。彼女の出演作で、いわゆる売れセンは「ロミオ」と「T3」の2本だけだが、たいていの人はこの2本しか見てないので、クレアの突然のオバン化に少なからずショックを受けたようだ。2作のヒロインが同一人物だと気づかなかった人もいたらしい。僕の場合は逆で、「T3」を見て、むしろ彼女を見直した。それは、ウィノナ・ライダーが「エイリアン4」に出たのとはまったく意味が違うアプローチである。
 さて、今後の期待は彼女がどう汚れてくれるか、だな。ぜひ女ジョニー・デップを目指して欲しい。

オリジナルページを表示する