クリストファー・プラマー (今週のスター)

あそこにもここにもトラップ大佐出現!
 クリストファー・プラマーといえば、なんといっても代表作は「サウンド・オブ・ミュージック」(65)だ。他に作品がパッと思い浮かばないのが残念だが、しかし「サウンド・オブ・ミュージック」で彼が演じたトラップ大佐は永遠に不滅だろう。小学校の授業で習った「エーデルワイス」がこの映画の挿入歌だったとは、僕は映画を見るまで知らなかったけれども、でも「エーデルワイス」はやっぱり永遠の名曲だよね! 「エーデルワイス」を歌うトラップ大佐の二枚目ぶりが良かったなあ。
 この数年間、色々な映画でトラップ大佐を見かけるようになった気がする。つい最近では「シリアナ」(05)にも出ていた。「ナショナル・トレジャー」(04)で顔を見たときは嬉しかったなあ。この他、「理想の結婚.com」(05)、「アレキサンダー」(04)、「ビューティフル・マインド」(01)、「エクソシスト トゥルー・ストーリー」(00)、「インサイダー」(99)、「12モンキーズ」(95)などにも出演している。顔を見付けるたびに「あ、ここにもトラップ大佐発見!」と嬉しくなってしまう。
 僕は昔からじいさん俳優が大好きなんだけど、トラップ大佐も良い感じに老けてくれたので、ダンゼン気に入った。もう80になるから、ちょっと老いぼれた感じもあるけれども、どうだぁという渋味があるわけでもなく、普通にかっこいい悪役顔のおじいさんというところがよろし。でも「ドラキュリア」(00)でヴァン・ヘルシングを演じたり、「スター・トレックVI」(91)では特殊メイクに挑戦したり、結構なんでもやっている。それも当然。クリストファー・プラマーは昔からブロードウェイもシェイクスピア劇もなんでもできたし、社会派からコメディ、ホラー、史劇、その他アメリカ人役もイギリス人役もどっちもOKのよろず屋だった。「女優志願」(58)、「ワーテルロー」(70)、「王になろうとした男」(75)、「ピンク・パンサー2」(75)、「らせん階段」(75)、「ハノーバー・ストリート」(79)、「ある日どこかで」(80)、「目撃者」(81)、「ドーバー海峡殺人事件」(84)、「ドラグネット正義一直線」(87)など、そのほとんどが脇役とはいえ、注目作品は多い。主演作では「トリプルクロス」(67)という傑作もある。
 ちなみに娘のアマンダ・プラマーはなかなか人気のある女優である。娘に負けるなよ!

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