クラウディア・カルディナーレ (今週のスター)

チュニジアの映画女優。父はシチリア島生まれ、母はフランス人。58年からイタリア映画業界に腰を据えて、ヴィスコンティ映画の常連に。63年からは「ピンクの豹」などアメリカ映画にも出て、国際的に活躍。68年には米=伊合作の西部劇「ウエスタン」にも出演。可愛い顔立ちとセクシーなボディから、アメリカのMM(モンロー)、フランスのBB(バルドー)と並び、イタリアのCCと言われて人気があった。まさに60年代美人だったのだ。

 60年代前半頃(つまり20代前半の頃)は絶頂期で、「刑事」(59)、「鞄を持った女」(60)、「汚れなき抱擁」(60)、「若者のすべて」(60)、「大盗賊」(61)、「山猫」(63)、「8 1/2」(63)、「ブーベの恋人」(63)、「熊座の淡き星影」(65)と、数多くのイタリア映画の名作に出た。40代からはあまり決定的な作品はないが、代表的なものに西ドイツ映画「フィツカラルド」(82)などがある。

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