オリヴィア・ニュートン・ジョン (今週のスター)

週刊シネマガはオリビアを聴いて生まれた
 イギリス生まれのカントリー歌手である。ディランの曲「イフ・ノット・フォー・ユー」を唄ってデビューし、「レット・ミー・ビー・ゼア」ではグラミーのカントリー賞を受賞。「愛の告白」では業界でもっとも名誉あるレコード・オブ・ザ・イヤーに輝く。同曲でのオリビアの真剣な歌声は、20世紀の女性ポップ・ソングの歌唱における最頂点といえる素晴らしいものであった。
 70年代半ばあたりからイメージを変えて、「ハートアタック」、「マジック」など、ロック歌手としても目覚ましい活躍を見せる。そのころは映画「グリース」(77)、「ザナドゥ」(80)に出演。主題歌もヒットしている。
 史上最も曲を売った女性歌手は、オリビア・ニュートン・ジョンである(一番稼いだ人という意味ではない)。70年代から80年代の活躍は爆発的で、「フィジカル」は80年代で最も売れた曲となり、ビルボード史上トップ10に女性で唯一人ランク・インする。あのプレスリーの「ハウンド・ドッグ」、B・ヘイリーの「ロック・アランド・クロック」と並ぶ記録を打ち立てたのである。
 カントリー時代からポップ時代、ロック時代と方向性を変えてきているが、僕が聴くのはカントリー時代の曲が多い。「美しき人生」(G・ハリソン作曲)、「故郷に帰りたい」(J・デンバー作曲)は、かなり好きなナンバーである。なぜだか彼女の歌声を聴いているとすーっと癒される。一番好きな歌手は誰かと訊かれたら、僕は必ず決まってオリビア・ニュートン・ジョンと答える。よく考えると、僕は毎週必ず一度は彼女の歌声を聴いているようだ。そして、これからもオリビアはずっと聴くことになるだろう。実はこの「週刊シネママガジン」も、毎週オリビアの歌声を聴きながら書いているのである。BGMとしてはオリビアの曲が一番落ち着いて良い。来週号も再来週号も、きっと僕はオリビアの歌声を聴きながら執筆することでしょう。

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