オズの魔法使 (名作一本)
1939年アメリカ
ミュージカル映画
製作:マーヴィン・ルロイ
原作:ボーム
主演:ジュディ・ガーランド
挿入歌:「虹の彼方に」
アカデミー賞三部門受賞
・作曲賞
・主題歌賞
・子役賞(特別賞)
これは僕の思い出の作品なんです
僕、これ大好きなんですよ。もう何遍も見てますよ。アメリカに行ってた頃はちょうどリバイバル上映してたから、映画館でも見ました。日本円にして300円くらいで見られましたよ。
もともと僕は「オズ」の世界が大好きだったんで、子供の頃からアニメとかも見てたんですよ。原作も読みましたが、ほんとに面白かった。僕が今まで読んだ本ではこれが一番好きです。
で、初めて映画をみて驚いたのですが、カラーの色の鮮やかさがスゴイんです。公開当時はカラー映画が珍しい時代だったから、目立とうと色をいっぱい付けたんでしょうね。それがメルヘン気分を高めます。しかも最初のシーンはモノクロなので、よりカラーが引き立って見えます。
どうしても原作とは違っちゃいますね
原作と映画って、かなり違うんですよね。あの長い冒険物語をたった1時間半におさめようというんだから、違ってきて当たり前ですけど、やっぱり僕としては、原作の方がストーリー的には面白かったと思うんですよ。けっこう内容が深いじゃないですか。映画の方は、子供向けか、あるいは子供心を忘れていない大人の人たちのために作ってるのがポイントみたいになっちゃってますけど、原作では、遠回しに大人の社会も描いていて面白かったと思います。たとえば大魔王について。大魔王はオズの世界全域を支配していて、魔女たちも逆らうことができないほど驚異的存在なんですが、実はたんなるペテン師だったというところ。映画ではあっさり描かれてたけど、原作ではかなりショッキングだった。これって大人っぽい展開だと思いません?
それと、ライオンが原作ではかなり勇敢な行動をとってたのに、映画では本当に臆病だったのがちょっとおかしいなとは思っていました。
映画の方はむしろレビューの方に力を入れて一気にダーッと見せた感じになっちゃいましたが、それはそれで原作にはない面白さが沢山あって、どっちが上かなんて決められないんですけどね。
監督が何度も交替してるんですよね
ハリウッド黄金時代の頃はプロデューサーで映画を選ぶやり方もアリでしたね。「オズの魔法使」のプロデューサーはマーヴィン・ルロイさん。「哀愁」を撮った名匠ですよ。この人が監督すればよかったろうけど、雇った監督は実は3回も交替してるんですよね。一本を4人の監督が撮ってるんです。こんなに沢山の監督が関わった映画なんて、これと「風と共に去りぬ」くらいじゃないんでしょうか。ジョージ・キューカーとキング・ヴィダーも何シーンか撮ってるんですが、ほとんどのシーンはビクター・フレミングが撮ってるみたいです。結局クレジットではフレミングだけになっちゃってますね。
とにかくジュディ・ガーランドが可愛いんですよ
ストーリーが浅くなった映画が、なぜ原作と同じくらい愛されているのか。それはもうジュディ・ガーランドの初々しさに他ならないでしょう。無邪気な顔して「お家が一番いい」っていうラストがほんとに可愛かった。こっちまで幸せな気分になりますよね。彼女の歌う「虹の彼方に」も名曲です。
ミュージカル映画
製作:マーヴィン・ルロイ
原作:ボーム
主演:ジュディ・ガーランド
挿入歌:「虹の彼方に」
アカデミー賞三部門受賞
・作曲賞
・主題歌賞
・子役賞(特別賞)
これは僕の思い出の作品なんです
僕、これ大好きなんですよ。もう何遍も見てますよ。アメリカに行ってた頃はちょうどリバイバル上映してたから、映画館でも見ました。日本円にして300円くらいで見られましたよ。
もともと僕は「オズ」の世界が大好きだったんで、子供の頃からアニメとかも見てたんですよ。原作も読みましたが、ほんとに面白かった。僕が今まで読んだ本ではこれが一番好きです。
で、初めて映画をみて驚いたのですが、カラーの色の鮮やかさがスゴイんです。公開当時はカラー映画が珍しい時代だったから、目立とうと色をいっぱい付けたんでしょうね。それがメルヘン気分を高めます。しかも最初のシーンはモノクロなので、よりカラーが引き立って見えます。
どうしても原作とは違っちゃいますね
原作と映画って、かなり違うんですよね。あの長い冒険物語をたった1時間半におさめようというんだから、違ってきて当たり前ですけど、やっぱり僕としては、原作の方がストーリー的には面白かったと思うんですよ。けっこう内容が深いじゃないですか。映画の方は、子供向けか、あるいは子供心を忘れていない大人の人たちのために作ってるのがポイントみたいになっちゃってますけど、原作では、遠回しに大人の社会も描いていて面白かったと思います。たとえば大魔王について。大魔王はオズの世界全域を支配していて、魔女たちも逆らうことができないほど驚異的存在なんですが、実はたんなるペテン師だったというところ。映画ではあっさり描かれてたけど、原作ではかなりショッキングだった。これって大人っぽい展開だと思いません?
それと、ライオンが原作ではかなり勇敢な行動をとってたのに、映画では本当に臆病だったのがちょっとおかしいなとは思っていました。
映画の方はむしろレビューの方に力を入れて一気にダーッと見せた感じになっちゃいましたが、それはそれで原作にはない面白さが沢山あって、どっちが上かなんて決められないんですけどね。
監督が何度も交替してるんですよね
ハリウッド黄金時代の頃はプロデューサーで映画を選ぶやり方もアリでしたね。「オズの魔法使」のプロデューサーはマーヴィン・ルロイさん。「哀愁」を撮った名匠ですよ。この人が監督すればよかったろうけど、雇った監督は実は3回も交替してるんですよね。一本を4人の監督が撮ってるんです。こんなに沢山の監督が関わった映画なんて、これと「風と共に去りぬ」くらいじゃないんでしょうか。ジョージ・キューカーとキング・ヴィダーも何シーンか撮ってるんですが、ほとんどのシーンはビクター・フレミングが撮ってるみたいです。結局クレジットではフレミングだけになっちゃってますね。
とにかくジュディ・ガーランドが可愛いんですよ
ストーリーが浅くなった映画が、なぜ原作と同じくらい愛されているのか。それはもうジュディ・ガーランドの初々しさに他ならないでしょう。無邪気な顔して「お家が一番いい」っていうラストがほんとに可愛かった。こっちまで幸せな気分になりますよね。彼女の歌う「虹の彼方に」も名曲です。