レット・イット・ビー (名作一本)
1970年/ユナイテッド・アーチスツ
製作:ニール・アスピナル
監督:マイケル・リンゼイ・ホッグ
出演:ポール・マッカートニー、
ジョン・レノン、
ジョージ・ハリソン、
リンゴ・スター
演奏曲目
マックスウェルズ・シルバー・ハンマー
アイヴ・ガッタ・フィーリング
トゥ・オブ・アス
アクロース・ザ・ユニヴァース
アイ・ミー・マイン
フォー・ユー・ブルー
ベサメ・ムーチョ
ディグ・イット
レット・イット・ビー
ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード
ドント・レット・ミー・ダウン
ディグ・ア・ポニー
ゲットバックほか、全22曲
はっきりいって、フィル・スペクターがプロデュースしたアルバムよりも、映画で歌われている音源の方がはるかに素晴らしいです。アルバムには無い曲も多数聴かれます。 真の意味で「記録」映画
このサイトもとうとう開設して1年になる。昔からこのサイトに通っている人なら、たぶん管理人の趣味もわかっていると思うが、念のため言うと、僕は超のつくビートルマニアである。前にも<名作一本>で「イエローサブマリン」を紹介したことがあったので、このコーナーでビートルズを取り上げるのは2回目になるが、これは決してビートルズ贔屓だったから好みで取り上げたのではない。一映画ファンとして言うが、「イエローサブマリン」が真の意味で最も優れたアニメだったように、「レット・イット・ビー」が真の意味で最も優れたドキュメンタリー映画だったから、わざわざ取り上げて紹介する価値があるのである(ちなみに今度公開される「ハード・デイズ・ナイト」は真の意味で最も優れたミュージック映画である)。
いまだ再ビデオ化されず
知ってのとおり、「レット・イット・ビー」のビデオは廃盤になっている。中古LDも6万円のプレミアものだ。これは音楽の著作権問題がからんでいるからだと言われている。(ちなみにミュージカル「アニーよ銃を取れ」もビデオ化を熱望されていながらも同じ理由で実現していない)
幸い僕は海賊版でこの名作を鑑賞することができた。「海賊版」というと、誰もが悪い印象を受けるかもしれないが、実はマニアにとってはとてもありがたいものである。
「ゲットバック」は燃えます
このドキュメンタリーの素晴らしいところは、ただひたすらビートルズの演奏を見つめ続けたことにある。適当にジャムったり、演奏の練習をしたり、打ち合わせをしたり。スタジオでの風景を、やや遠くから望遠レンズで捉える。メンバーの演奏している表情をクロースアップでじっと撮影した映像は、詩情味があり、メンバーの人間味が醸し出されている。4人のプライベートが、臨場感たっぷりに伝わってくる。贅沢を言えば、もう少し演奏している手つきを捉えて欲しかったということかな。
「アイヴ・ガッタ・フィーリング」で激しく叫びまくるポールも見ものだが、一番迫力があるのは、やはり屋上で演奏される「ゲットバック」。とにかくかっこいい。ベースもギターもドラムもうなりまくりの凄い盛り上がり。ひげ面のポールが渋い。この頃のビートルズは、服装のセンスも含めて、一番かっこよかった。
(第50号 「名作一本」掲載)
製作:ニール・アスピナル
監督:マイケル・リンゼイ・ホッグ
出演:ポール・マッカートニー、
ジョン・レノン、
ジョージ・ハリソン、
リンゴ・スター
演奏曲目
マックスウェルズ・シルバー・ハンマー
アイヴ・ガッタ・フィーリング
トゥ・オブ・アス
アクロース・ザ・ユニヴァース
アイ・ミー・マイン
フォー・ユー・ブルー
ベサメ・ムーチョ
ディグ・イット
レット・イット・ビー
ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード
ドント・レット・ミー・ダウン
ディグ・ア・ポニー
ゲットバックほか、全22曲
はっきりいって、フィル・スペクターがプロデュースしたアルバムよりも、映画で歌われている音源の方がはるかに素晴らしいです。アルバムには無い曲も多数聴かれます。 真の意味で「記録」映画
このサイトもとうとう開設して1年になる。昔からこのサイトに通っている人なら、たぶん管理人の趣味もわかっていると思うが、念のため言うと、僕は超のつくビートルマニアである。前にも<名作一本>で「イエローサブマリン」を紹介したことがあったので、このコーナーでビートルズを取り上げるのは2回目になるが、これは決してビートルズ贔屓だったから好みで取り上げたのではない。一映画ファンとして言うが、「イエローサブマリン」が真の意味で最も優れたアニメだったように、「レット・イット・ビー」が真の意味で最も優れたドキュメンタリー映画だったから、わざわざ取り上げて紹介する価値があるのである(ちなみに今度公開される「ハード・デイズ・ナイト」は真の意味で最も優れたミュージック映画である)。
いまだ再ビデオ化されず
知ってのとおり、「レット・イット・ビー」のビデオは廃盤になっている。中古LDも6万円のプレミアものだ。これは音楽の著作権問題がからんでいるからだと言われている。(ちなみにミュージカル「アニーよ銃を取れ」もビデオ化を熱望されていながらも同じ理由で実現していない)
幸い僕は海賊版でこの名作を鑑賞することができた。「海賊版」というと、誰もが悪い印象を受けるかもしれないが、実はマニアにとってはとてもありがたいものである。
「ゲットバック」は燃えます
このドキュメンタリーの素晴らしいところは、ただひたすらビートルズの演奏を見つめ続けたことにある。適当にジャムったり、演奏の練習をしたり、打ち合わせをしたり。スタジオでの風景を、やや遠くから望遠レンズで捉える。メンバーの演奏している表情をクロースアップでじっと撮影した映像は、詩情味があり、メンバーの人間味が醸し出されている。4人のプライベートが、臨場感たっぷりに伝わってくる。贅沢を言えば、もう少し演奏している手つきを捉えて欲しかったということかな。
「アイヴ・ガッタ・フィーリング」で激しく叫びまくるポールも見ものだが、一番迫力があるのは、やはり屋上で演奏される「ゲットバック」。とにかくかっこいい。ベースもギターもドラムもうなりまくりの凄い盛り上がり。ひげ面のポールが渋い。この頃のビートルズは、服装のセンスも含めて、一番かっこよかった。
(第50号 「名作一本」掲載)