つばさ (名作一本)
<1927年/アメリカ>
監督:ウィリアム・A・ウェルマン
出演:チャールズ・ロジャーズ、
クララ・ボウ 最初のアカデミー賞受賞作品
「つばさ」は色々な意味で、先駆的な作品である。もちろんサイレント映画であるが、特撮映画の氾濫する今となっても娯楽性は色褪せてはいない。
何と同作はあのアカデミー賞の第1回最優秀作品を受賞している。当時のオスカーはとにかく華やかな作品が好きだったようだ。
最初の本格的航空映画
ジャンルのゴッタ煮が当たり前になってきた今の映画業界では、純粋な航空映画は過去のものになってきたが、ちょっと前までは「トップガン」「メンフィス・ベル」など航空映画はひとつのブームといって良かった。そのブームから数えて50年以上もさかのぼった頃に、この「つばさ」は作られている。恐らく最初の航空映画である。
「つばさ」は反戦映画ではなく、パイロットたちの勇ましい空中戦を描いた作品である。空中戦のスペクタクルはこれがサイレント映画だということを忘れてしまうほど大迫力。悲劇的ではあるが、甘いロマンスもあって、内容は盛りだくさん。娯楽シーンと恋愛シーンと悲劇シーンの調和がとれた、傑作中の傑作だ。
最初の巨大スクリーン映画
実はこの映画はワイドスクリーンの先駆でもある。空中戦のシーンになると、画面が2倍の大きさになったのである。地平線が見える飛行機からの映像が、より広大に見えて、観客を大いにゾクゾクさせたに違いない。
(第45号 「名作一本」掲載)
監督:ウィリアム・A・ウェルマン
出演:チャールズ・ロジャーズ、
クララ・ボウ 最初のアカデミー賞受賞作品
「つばさ」は色々な意味で、先駆的な作品である。もちろんサイレント映画であるが、特撮映画の氾濫する今となっても娯楽性は色褪せてはいない。
何と同作はあのアカデミー賞の第1回最優秀作品を受賞している。当時のオスカーはとにかく華やかな作品が好きだったようだ。
最初の本格的航空映画
ジャンルのゴッタ煮が当たり前になってきた今の映画業界では、純粋な航空映画は過去のものになってきたが、ちょっと前までは「トップガン」「メンフィス・ベル」など航空映画はひとつのブームといって良かった。そのブームから数えて50年以上もさかのぼった頃に、この「つばさ」は作られている。恐らく最初の航空映画である。
「つばさ」は反戦映画ではなく、パイロットたちの勇ましい空中戦を描いた作品である。空中戦のスペクタクルはこれがサイレント映画だということを忘れてしまうほど大迫力。悲劇的ではあるが、甘いロマンスもあって、内容は盛りだくさん。娯楽シーンと恋愛シーンと悲劇シーンの調和がとれた、傑作中の傑作だ。
最初の巨大スクリーン映画
実はこの映画はワイドスクリーンの先駆でもある。空中戦のシーンになると、画面が2倍の大きさになったのである。地平線が見える飛行機からの映像が、より広大に見えて、観客を大いにゾクゾクさせたに違いない。
(第45号 「名作一本」掲載)