エリザ・ドゥシュク (今週のスター)

”トゥルー”で有名になった女優
 今週紹介するスターは最近非常に元気の良いエリザ・ドゥシュクである。11歳で映画デビュー。「ボーイズ・ライフ」(93)ではロバート・デ・ニーロ、「トゥルーライズ」(94)ではアーノルド・シュワルツェネッガーの娘役を演じた。体を張ったアクションをこなしたエリザは有力株としてここで秘かに注目されていたに違いない。それからは学業にいそしんでいたが、高校卒業後にテレビ業界に進出し「吸血キラー 聖少女バフィー」のフェイス役でレギュラーゲストとして出演して有名になる。シュワちゃんの娘役がテレビで有名になるのはアリッサ・ミラノと同パターンである。
 二十歳になってからは再び映画に出演するようになる。大人になったエリザはエキゾチックな魅力をかもしだしていた。このときの話題作は「チアーズ」(00)。体育会系のフレッシュなチアリーダー役で、一気に人気急上昇である。それからタンクトップ姿でがんばった「クライモリ」(03)よりホラー映画でも頭角をあらわした。
 僕がエリザを注目するようになったきっかけはテレビシリーズ「トゥルー・コーリング」である。最初は僕も何気なくみていたが、これがすこぶる面白く、一気にのめり込んでしまった。ストーリーにはうるさい僕も認める新感覚のミステリー・シリーズだ。1話1話で完結しているので、ぜひ一度だまされたと思って見て欲しい。途中で放送が打ち切りになったのが残念である。彼女は、死体安置所で死人の声が聞こえる特殊能力を持つ美女の役を演じる。死人に呼びかけられると1日だけ時間がさかのぼってしまうので、自分ではコントロールできない受け身の力のせいで自分から事件に巻き込まれにいくことになる。死ぬにはまだ早い人の最後の1日を、彼女の手でやり直すという筋書きだ。武器は何ひとつ持たず、念力も魔法も何も使えないので、度胸と知恵だけを駆使して事件を解決していく。この主人公の名前はトゥルーである。「トゥルーライズ」で成功した彼女がトゥルーという役名をもらうとは、なんたるめぐりあわせか。

オリジナルページを表示する