エドワード・ノートン (今週のスター)

この人もまた若手ナンバー1

 デビュー作「真実の行方」(96)でいきなり27歳にしてベテランを食うほどの演技力を見せつけ、その後僅か数年のうちに頭角を現した現在若手実力派ナンバー1候補の一人。最近もかなりユニークな映画ばかりに出て、ときには監督業(「僕たちのアナ・バナナ」)もやりつつ個性を発揮している。他の役者にはないテクニカルな演技力に惚れ込む熱烈なファンは数知れず。

 僕が初めてこの人の名前を覚えたのは、アメリカを放浪していた頃だった。向こうの映画館とやらを見学しようと、何でも良いから映画を見に行ったのだが、その時見た映画が「アメリカン・ヒストリーX」(98)だった。今までアメリカ映画なんて、未知の世界の映画だったけど、実際アメリカに来てからは、町並みを覚えてしまったので、アメリカ映画がまるで邦画のように身近に思えてきたのだが、そんなときにいきなりこの映画を見たのはびびりまくりだった。かなりコワイ映画だった。何がコワイかって、エドワード・ノートンの演技が怖かった。ハゲ頭で、タトゥーしてて、喧嘩してるところなんかマジで怖かったです。それでようやくこのとんでもない役者の名前を覚えたのですが、それから色々映画見ていたら「世界中がアイ・ラヴ・ユー」(96)でも歌うたってたし、なかなか売れっ子なんだなあ、なんてこと思っちゃったりしました。
 でも実はこの人、まだ10本くらいしか映画に出ていないんだよね。96年にデビューしているから当たり前だろうが、それなのによく見る顔なんだよね。それだけ印象が強いということだと思う。深さも「ファイト・クラブ」(99)でますますね。

 なんと、日本語もけっこうイケルらしい。大阪に住んでいたんだ。

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