トランスフォーマー (メールマガジン)
2007/08/13 Vol.110
こんにちは。夏よりは冬がいい澤田です。
昨日ドイツ映画「善き人のためのソナタ」を見ました。ストーリーも役者もカメラも全体的に非常に優秀な作品ですね。最後のワンカットでこんなに感動したのは久しぶりでした。ドッカンボッカンの爆発アクションもいいけれど、たまにはこういうシリアスな政治映画でも見なければいけませんね。
コラム「懐かしのトランスフォーマー!よもやま話」
今映画館で「トランスフォーマー」が公開中です。これ、最初に予告編を見たとき、まさか僕が子供の頃に凄く好きだったオモチャのことじゃないよな?と思っていたら、そのまさかだったので、これは絶対本編を見なきゃいかんと思っていたものでした。何しろあの変形ロボが実写で描かれるわけですから興味がわかないわけがない。監督がマイケル・ベイだと聞いて、うーむ、これは必要以上にオーバーに見せまくる映画になっちゃってるんじゃないかと心配したわけですが、「バッドボーイズ」と「ザ・ロック」は良い映画だったので、今回も結構期待していたわけです。
で、矢も盾もたまらず見に行ったわけですが、予想通り、ただメカ同士が町中で戦争して終わり。何も考えなくてもいい中身のない映画になっていました。しかも子供に見せるには下品な映画ですよ。でも僕みたいな男には、やっぱりぐっとくるものが少しはあったわけで、結構僕は気に入っているわけです。昔から物をぶっ壊すのが好きだったものですから、ああやってビルとか町のいろいろなものが次々と派手に壊されていくのを見ているだけでも僕は元気になってくるのであります。
そこで、今週は「トランスフォーマー」にからめて、映画から離れて、いろいろ語りたいと思います。
<日本のオモチャ>
ちょっとした雑学ネタですが、この映画の原点について。「トランスフォーム(変形)」。しばらく忘れていた言葉でした。いやぁ懐かしい。これは22年前に流行った日本のオモチャ(旧タカラ製)なのです。自動車などの乗り物が人型ロボットに変形するという精巧なギミックが少年たちをトリコにしました。僕も子供の頃はこのオモチャに熱中していましたし、デパートのオモチャ売り場でだだをこねて、親に買ってもらったものです。よく友達のロボと戦わせて遊びました。映画版と同じデザイン仕様の製品も今季に発売されていますが、これまたしびれるほどにかっこよく、僕も幼少を思い出してしまいました。今考えてみても日本のオモチャの可動性能とギミックは、世界ナンバー1だと思いますよ。
<自動音声電話サービス>
このオモチャはアニメにもなりました。2つの軍団が地球上で戦争を繰り広げるストーリーで、善玉は<サイバトロン>といって、こちらは主に車型ロボの集まり。悪玉は<デストロン>で、こちらは主に軍用機型ロボの集まりです。ロボの描き方は人間のそれと全く同じで、人間のように生活感があります。全盛期のころは、サイバトロンとデストロンそれぞれ別の電話番号で自動音声電話サービスをやっていました。サイバトロンに電話をかけると「デストロンには決して電話しないでくれ」と総司令官のコンボイに注意され、デストロンに電話をかけると「サイバトロンには絶対に電話をかけるなよ」と悪の大帝メガトロンに脅されたものでした。
<アニメ版の映画の出演者>
結構有名な話ですが、このアニメは1985年に劇場用作品が作られました。これに晩年のオーソン・ウェルズが声優として参加しています。メガトロンの声はレナード・ニモイでした。2人とも顔が濃い俳優なのに、声の仕事が多いですよね。
<世代間ギャップ>
22年前の日本ではゾイド(旧トミー製)と並び、男児に最も人気のあったオモチャだったにも関わらず、僕が勤めている会社の人は皆知らなかったので、世代間のギャップを感じました。でもこうしてハリウッド映画になるくらいだから、アメリカでは今も世代を超えて愛されているということなのかもしれません。
<想像以上にアニメに忠実!>
さて、映画の方ですが、サイバトロンのボスが赤青ツートンカラーのコンボイで、主人公の相棒が黄色い車のバンブルというところはアニメの設定に近いため、それだけでも僕はもうたまらなく嬉しくなったわけであります。さらに善玉が自動車、悪玉が飛行機・ラジカセという設定も同じ。そしてそして、僕が一番狂喜したのは変形するときの効果音です。アニメでは「ピポパポピ」という独特の効果音が入るのですが、この「ピポパポピ」という音が僕は大好きで、よく子供の頃にクラスメートの前で口真似をしたものでした。この「ピポパポピ」が映画版でも再現してあったので、この音が流れたときには、僕もちょっと感動でじんときてしまいましたよ。久しく忘れていたあの大好きなかっこいい音、22年ぶりに聞いた快音でした。アニメを知らない人には何のことでもない話ですが。ちなみにコンボイ役は英語字幕版も日本語吹替版もアニメ版と同じ声優がキャスティングされています。
<司令官の名前>
この映画には大人気キャラ、コンボイ司令官が出てきますが、名前がオプティマスプライムになっていました。ちょっとがっかり。でもアメリカで売られたオモチャではコンボイ司令官の名前はもともとオプティマスプライムだったようで(僕もつい先日知った話です)、日本でもアメリカでの通り名を優先することになったようです。この選択は大失敗だったと言わざるを得ません。オールドファンのことを考慮して、僕らのアイドル「コンボイ」の名前をかたくなに守っていたなら、もっと多くの支持を得られたかもしれません。
<ノキアの携帯電話>
映画の中でノキアの携帯電話が出てきました。僕もノキアのケータイを使ってしまして、熱烈なノキアファンであります。日本製のケータイは言ってみればサービスも操作性も、世界的に見るとかなり異質のものでして、日本だけで独自の進化を遂げてしまったため、もはやその仕様は世界に全く通用しなくなっています。世界で本当に一番売れているのはノキアなのです(過半数のアメリカ人はノキアを日本のメーカーだと勘違いしているというデータがあります)。ノキアは、日本独自の電話サービスには対応していませんが、慣れてしまうと日本のケータイよりも直感的に使えるし、自由にカスタマイズできるので、僕は非常に気に入っています。なんといってもノキアはデザインがかっこいいですね。「トランスフォーマー」では、ノキアのこのフォルムに相通じるものを感じたのかもしれません。と、最後に映画の話にこじつけて終わりにします。
こんにちは。夏よりは冬がいい澤田です。
昨日ドイツ映画「善き人のためのソナタ」を見ました。ストーリーも役者もカメラも全体的に非常に優秀な作品ですね。最後のワンカットでこんなに感動したのは久しぶりでした。ドッカンボッカンの爆発アクションもいいけれど、たまにはこういうシリアスな政治映画でも見なければいけませんね。
コラム「懐かしのトランスフォーマー!よもやま話」
今映画館で「トランスフォーマー」が公開中です。これ、最初に予告編を見たとき、まさか僕が子供の頃に凄く好きだったオモチャのことじゃないよな?と思っていたら、そのまさかだったので、これは絶対本編を見なきゃいかんと思っていたものでした。何しろあの変形ロボが実写で描かれるわけですから興味がわかないわけがない。監督がマイケル・ベイだと聞いて、うーむ、これは必要以上にオーバーに見せまくる映画になっちゃってるんじゃないかと心配したわけですが、「バッドボーイズ」と「ザ・ロック」は良い映画だったので、今回も結構期待していたわけです。
で、矢も盾もたまらず見に行ったわけですが、予想通り、ただメカ同士が町中で戦争して終わり。何も考えなくてもいい中身のない映画になっていました。しかも子供に見せるには下品な映画ですよ。でも僕みたいな男には、やっぱりぐっとくるものが少しはあったわけで、結構僕は気に入っているわけです。昔から物をぶっ壊すのが好きだったものですから、ああやってビルとか町のいろいろなものが次々と派手に壊されていくのを見ているだけでも僕は元気になってくるのであります。
そこで、今週は「トランスフォーマー」にからめて、映画から離れて、いろいろ語りたいと思います。
<日本のオモチャ>
ちょっとした雑学ネタですが、この映画の原点について。「トランスフォーム(変形)」。しばらく忘れていた言葉でした。いやぁ懐かしい。これは22年前に流行った日本のオモチャ(旧タカラ製)なのです。自動車などの乗り物が人型ロボットに変形するという精巧なギミックが少年たちをトリコにしました。僕も子供の頃はこのオモチャに熱中していましたし、デパートのオモチャ売り場でだだをこねて、親に買ってもらったものです。よく友達のロボと戦わせて遊びました。映画版と同じデザイン仕様の製品も今季に発売されていますが、これまたしびれるほどにかっこよく、僕も幼少を思い出してしまいました。今考えてみても日本のオモチャの可動性能とギミックは、世界ナンバー1だと思いますよ。
<自動音声電話サービス>
このオモチャはアニメにもなりました。2つの軍団が地球上で戦争を繰り広げるストーリーで、善玉は<サイバトロン>といって、こちらは主に車型ロボの集まり。悪玉は<デストロン>で、こちらは主に軍用機型ロボの集まりです。ロボの描き方は人間のそれと全く同じで、人間のように生活感があります。全盛期のころは、サイバトロンとデストロンそれぞれ別の電話番号で自動音声電話サービスをやっていました。サイバトロンに電話をかけると「デストロンには決して電話しないでくれ」と総司令官のコンボイに注意され、デストロンに電話をかけると「サイバトロンには絶対に電話をかけるなよ」と悪の大帝メガトロンに脅されたものでした。
<アニメ版の映画の出演者>
結構有名な話ですが、このアニメは1985年に劇場用作品が作られました。これに晩年のオーソン・ウェルズが声優として参加しています。メガトロンの声はレナード・ニモイでした。2人とも顔が濃い俳優なのに、声の仕事が多いですよね。
<世代間ギャップ>
22年前の日本ではゾイド(旧トミー製)と並び、男児に最も人気のあったオモチャだったにも関わらず、僕が勤めている会社の人は皆知らなかったので、世代間のギャップを感じました。でもこうしてハリウッド映画になるくらいだから、アメリカでは今も世代を超えて愛されているということなのかもしれません。
<想像以上にアニメに忠実!>
さて、映画の方ですが、サイバトロンのボスが赤青ツートンカラーのコンボイで、主人公の相棒が黄色い車のバンブルというところはアニメの設定に近いため、それだけでも僕はもうたまらなく嬉しくなったわけであります。さらに善玉が自動車、悪玉が飛行機・ラジカセという設定も同じ。そしてそして、僕が一番狂喜したのは変形するときの効果音です。アニメでは「ピポパポピ」という独特の効果音が入るのですが、この「ピポパポピ」という音が僕は大好きで、よく子供の頃にクラスメートの前で口真似をしたものでした。この「ピポパポピ」が映画版でも再現してあったので、この音が流れたときには、僕もちょっと感動でじんときてしまいましたよ。久しく忘れていたあの大好きなかっこいい音、22年ぶりに聞いた快音でした。アニメを知らない人には何のことでもない話ですが。ちなみにコンボイ役は英語字幕版も日本語吹替版もアニメ版と同じ声優がキャスティングされています。
<司令官の名前>
この映画には大人気キャラ、コンボイ司令官が出てきますが、名前がオプティマスプライムになっていました。ちょっとがっかり。でもアメリカで売られたオモチャではコンボイ司令官の名前はもともとオプティマスプライムだったようで(僕もつい先日知った話です)、日本でもアメリカでの通り名を優先することになったようです。この選択は大失敗だったと言わざるを得ません。オールドファンのことを考慮して、僕らのアイドル「コンボイ」の名前をかたくなに守っていたなら、もっと多くの支持を得られたかもしれません。
<ノキアの携帯電話>
映画の中でノキアの携帯電話が出てきました。僕もノキアのケータイを使ってしまして、熱烈なノキアファンであります。日本製のケータイは言ってみればサービスも操作性も、世界的に見るとかなり異質のものでして、日本だけで独自の進化を遂げてしまったため、もはやその仕様は世界に全く通用しなくなっています。世界で本当に一番売れているのはノキアなのです(過半数のアメリカ人はノキアを日本のメーカーだと勘違いしているというデータがあります)。ノキアは、日本独自の電話サービスには対応していませんが、慣れてしまうと日本のケータイよりも直感的に使えるし、自由にカスタマイズできるので、僕は非常に気に入っています。なんといってもノキアはデザインがかっこいいですね。「トランスフォーマー」では、ノキアのこのフォルムに相通じるものを感じたのかもしれません。と、最後に映画の話にこじつけて終わりにします。