両親に見せた4本の映画 (メールマガジン)

2007/08/06 Vol.109

ご無沙汰です。「走れメロス」を読んで涙した澤田です。久しぶりのメルマガなので長文失礼します。

<病院に行く>
先日死ぬほど頭が痛くなりまして、生まれて初めて脳のCTスキャンをしました。結果は異常なしでした。何か原因とか対策とか言ってくれないと患者のこっちとしても困るわけでして。たぶん、僕はこれはWiiのやりすぎが原因なんじゃないかと思います。Wiiもほどほどに。

<ペットを飼う>
一人暮らしを始めて10年目くらいになりますが、ついに僕の部屋にペットがやってきました。可愛いカメちゃんです。野菜や果物をバクバクがっつく様を見ていると癒されます。なんでもウチのカメの寿命は30年から100年だということで、僕とカメ、どっちが長生きするのかなぁー。早く大きくなあれ。


コラム「両親に見せた4本の映画」

いつもながら私事で恐縮ですが、2年ぶりに熊本の両親がウチに遊びに来まして、いろいろ映画を一緒に見ました。両親の感想は僕的にも興味深いものが多かったです。

僕が見せた映画は以下の4本です。

(1)ピーター・ジャクソンの『キング・コング』
僕自身5回以上見ているお気に入りの映画です。両親が遊びに来たら絶対に見せたいと思っていました。両親もこれをかなり気に入ってくれたらしく、絶賛していました。ただし両親には<CG>の概念がなく、「どうやって撮影したんだろう?」とただただ驚いていたのが僕にはおかしかったです。しかし父はギラーミン版が一番良かったと言い張ります。以前クーパー版を見せたときもギラーミン版の方が良いと父は言っていました。相当父の中では昔見たギラーミン版の記憶が美化されているようですね。

(2)『デイ・アフター・トゥモロー』
父と子の親子愛の物語ということで見せてみましたが、父には親子愛の見せ方が「日本映画みたい」で「へたくそ」で「内容がない」とのこと。かなり不評ですね。たしかにあまり内容はないけど、この手の見せかけ重視の映画に内容まで求めるのはぜいたくというものですよ。父には「ウィリアム・ワイラーだったらどんな映画にも内容があるぞ」と言われてしまいました。いつもワイラーばかりを支持する父なのですが、いくらなんでも『ベン・ハー』と比較されちゃ可哀相ですよ。

(3)『SAYURI』
いつも吹き替えばかりだったので「今度は字幕で迫力のある奴を見せなさい」と言われたので、『SAYURI』を見せることに。これは母がとても気に入ってくれました。やはり英語だから面白いとのこと。日本語だったらストレートすぎて良くないと言っていましたが、まさにその通りだと思います。日本語で同じ内容の映画があったとしてもつまらないものになっていたでしょうね。

(4)『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』
僕的には去年のベストワンといえるお気に入りなんですけど、そもそも『ドラえもん』をちゃんと見たことのない両親にとって、これを見るのは苦痛だったようです。母もあくびがとまらなかったし、父もため息をついたり貧乏ゆすりをしたり、横で見ている僕も二人の態度を見ていると辛くなってきたので、途中で映画を止めました。映画に限ったことじゃないですが、物事というものは、見せた相手がつまんなそうにしていると、見せた自分までつまらなくなることを実感しました。この映画の良さがわからないなんて、ちょっとショック。



P.S. 母いわく、エイドリアン・ブロディと僕が似ているとのこと。他の人にも言われたことがあるけど、まさか親にまで言われるとは。僕は全然似てないと思うんだけど。関係ないけど、久々のお袋の味、しょっぱかった・・・。

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