映画批評を考える篇-ネタ切れの克服 (メールマガジン)

2006/7/11 Vol.94

こんにちは。澤田です。

先日、朝日新聞で興味深い記事をみつけました。それは、フランスの2人の少女が、あこがれの漫画大国日本を目指して家出したというニュースです。2人の所持品は、わずかなお金と、漫画本だけ。ベルギー、ドイツを越えて、ポーランドで警察に捕まったそうです。2人は外国に行くためにはビザが必要だということも知らなかったそうです。

がむしゃらで、大胆で、夢がありますね。僕も若い頃に無茶したことを思い出しました。思い立ったら即実行。無計画ですが、彼女たちのこの行動力には、見習うべきものがあると思いますよ。


ヒイラギの森通信「映画批評を考える篇-ネタ切れの克服」

先日、昔自分が書いた文章を久しぶりに読んでみたら、主語と述語がつながっていない文章がたくさん見つかりました。よくこんな文章を平気で公開してたもんです。ほんと、冷や汗が出ます。校正してくれる人がいればいいのですが、ウチはなにもかも一人でやってるものですから、文章の誤りに自分では気づかないことが多いんですね。ただでさえ僕はボキャブラリーが貧弱なのに、文法を間違っちゃ元も子もないですね。以後、気をつけなければ。

【ボキャブラリーが貧弱】
ボキャブラリーが貧弱な場合、それをどうやって補っていけばいいのでしょうか。僕は学校の先生から切り口を大事にしろと学びました。今でも文章で一番大事なところは切り口だと思っています。たとえボキャブラリー数が中学生並だろうが、切り口さえ良ければ、文章としては面白いのです(ただし読者を納得させる切り口でないといけません)。三谷幸喜さんの文章が良い例ですね。三谷さんの文章はボキャブラリー数は少ないですが、切り口がユニークなので、大人が読んでも面白いです。おそれるべきものは、ボキャ貧よりも切り口の枯渇ですよ。

【ネタが切れてしまったら】
いつも切り口を考えるのが大変です。僕もサイトを始めた頃はネタの蓄えがあったので、なんとかやって来られましたが、10年かけて貯めてきたそのネタも、たったの1年で出し尽くしてしまいました。今では新しいネタを考えるスピードが追いつきません。このままじゃマンネリになってしまいますね。

この解決策は、気張らずに思ったことを素直に文章にすること。ただそれだけでいいと思います。こうなると多少のマンネリ化は避けられませんが、僕は継続していくことが心の支えになるような気がするのです。

【ただの感想文だと甘く見られないか】
思ったことを素直に文章にする。これじゃあただの感想文になっちゃいますね。でもそれでもいいと思うんですよ。わざわざ評論家を気取ることもないと思うんです。感想でいいじゃないですか。ただし、嘘はつかないこと。それだけを守れば十分だと思います。偉い人がみんな「これは駄作だ」といっても、自分が「これは傑作だ」と思ったらそれでいいのです。僕は自分の言葉で語ることが結果的に独自の切り口になるような気がします。

【批判されたときの心構え】
物事には批判はつきものです。どこかで自分のことが悪く言われていてもしょうがないですね。自分と意見が合わない人にバカにされたくらいで、いちいち落ち込んでる場合じゃないですよ。

この前、某巨大掲示板で僕のサイトを厳しく批判している人が何人かいましたが、僕はこれをむしろ良い傾向だと考えました。だって、ちまたで話題になるほど僕のサイトが有名になったということですから。

僕も自分のサイトで沢山の映画をコケにしてきましたが、コケにした映画は、言い換えれば話題にあげるだけの価値がある映画だったわけです。それは掲示板でも同じです。掲示板の人たちも、別に僕に対して個人的な恨みがあったわけじゃないのだし。こういう具体的な批判は自信に変えていくべきなんですね。

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