最初のワンシーンでその映画の技量がわかる (メールマガジン)

2006/6/19 Vol.91

こんにちは。サッカーではキーパーが一番かっこいいと思う澤田です。

この前、とあるお店で偶然みつけたのですが、お店のDVDの商品紹介文で、僕のサイトのページがそのまま印刷されて使われていました。

そういえば、昔どこかのレンタルビデオショップでも、僕のサイトの文章が勝手に使われていたことがありました。嬉しかったので、僕はお店には何も言いませんでした。他にも自分の知らないところで僕の文章が使われているかも?最近盗作のことで問題になってますが、盗作される方も案外嬉しかったりするのかもしれませんね。


ヒイラギの森通信「最初のワンシーンでその映画の技量がわかる」

今週から気分一新、ミニコラムの名前を改め「ヒイラギの森通信」にすることにしました。自由気ままに不定期連載ですが、よろしくです。

突然ですが、映画というものは、最初のワンシーンで、傑作かどうかわかると思いませんか?

本当に良い映画というものは、最初から最後まで、しっかり作られていますね。最初のシーンから観客の気をひくように、うまく練りこまれています。だから最初の映像の質感、話の見せ方だけで、大抵それが良い映画かどうか、その技量がわかってしまうのです。最初が良い映画は、全体的にも良いはずなので、かりに上映20分後から見ても楽しめるものです(映画ファンなら途中からは見ないでしょうが)。

「ミュンヘン」、「ブロークバック・マウンテン」などは最初から良いですね。とても雰囲気がありました。だから最後まで面白かったです。

最近の監督では、ピーター・ジャクソンがスバラシイ。僕は大のファンです。「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」の最初のワンカットのミミズの映像に電撃に打たれました。思わず「うまいっ!」と唸ってしまいました。このワンカットだけで、胸のバクバクが高まりました。

ピーター・ジャクソンは「キング・コング」も良かった。うまいのは、あの最初の「KING KONG」という文字の出し方ですよ。いかにもレトロで、音楽も盛り上がっています。そこにこのタイトルをでかでかと出されたときには、そりゃもう興奮しますよ。それから後はずっと釘付けです。ちなみに、先日DVDで見直したときには、映画館で見たときの倍の感動がありました。このDVDとは今後も長く付き合っていけそうです。良い買い物でした。

邦画では「ALWAYS/三丁目の夕日」、良かったですね。最初のシーンで建てかけの東京タワーを見ただけで感動しちゃいます。僕は東京に来て初めて間近で東京タワーを見たときには、すこぶる感動したものですが、それと同等の感動がこの映画でも味わえました。いっきにその世界に入り込めましたね。

最初から面白い映画は、大抵予告も面白いですね。「キング・コング」も「ミュンヘン」も予告からして良かった。予告だけでも、僕は自分の好きな空気みたいなものを感じとりました。

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