ダイ・ハード4.0 (映画史博物館)

この年は続編の傑作が目立った年になった。1年前から宣伝をしていた『スパイダーマン3』や、久々の新作『ロッキー・ザ・ファイナル』などが話題になったが、いずれも完成度はすこぶる高い。その中でも出色の出来だったのが『ダイ・ハード4.0』。続編物でありながらも、独立した1本の新作として作ろうという姿勢が潔かった。なんと全米の全コンピュータが機能を停止。禿げて貫禄がついたマクレーン刑事が世界を救うために立ち上がり、ここまでやるかという今まで以上にあり得ない大活躍をする。映画はやりすぎると白けてくるものだが、この映画はやりすぎの度を超越しすぎているため、かえって気持ちがよい。アナログVSデジタルというテーマも面白く、若い相棒とのやり取りも愉快。これぞハリウッドと言わんばかりの現代映画の代表格!

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