緊張でコチコチの日本アカデミー賞 (メールマガジン)

2006/3/6 Vol.77

どうも。ジェームス・ブラウンのライブに行ってきた澤田です。ゲロッパ!

「電車男」の真似じゃないけど、髪を美容院でカットしました。美容院というと高価なイメージがありますが、実際のところスタンダードコースでは床屋も美容院も料金に大差がないことがわかったので、これから僕は髪を切るときは美容院に行こうと思います。

床屋と美容院、その違いは何かといいますと、髭を剃るか剃らないかなんですね。僕は昔から床屋の髭剃りが大の苦手だったので、髭剃りのない美容院は願ったり叶ったりですよ。


ミニコラム「緊張でコチコチの日本アカデミー賞」

今年の日本アカデミー賞は「ALWAYS/三丁目の夕日」がほぼ独占しちゃいましたね。12部門で最優秀賞に輝き、優秀賞止まりは主演女優賞の小雪だけでした。僕は作品を見たその日から最優秀作品賞の受賞は確信してはいたけれど、まさかここまで圧勝するとは思いませんでした。 

日本アカデミー賞の授賞式を見て、まず思ったのは、とにかく真面目な賞ということ。とても民放で中継しているイベントとは思えない真面目さです。この真面目さは映画業界とテレビ業界が明らかに異質の世界であることを如実に表していると思います。

いつだったか、テレビのお笑い芸人が、映画の舞台挨拶はテレビと客層が違うからやりにくいとコメントしていたことがありました。映画評論家やプレス、大ベテランの俳優たちが集まる前では、テレビのバラエティ番組のような軽いノリではいかないのかもしれません。やはりテレビの芸人にとっても、映画界は世界が違って見えるのでしょう。

だからスピーチする人もかなり緊張気味です。アメリカのアカデミー賞と比べると、日本人がいかに緊張しやすい人種なのかわかります。さすがのスターもあの空気の中では緊張してしまいます。

好きな役者たちが唇をぷるぷる震わせながらスピーチしている姿を見ていると、なんだか不思議な気分になりますね。そもそもセレモニーの流れがあのような堅苦しい空気を自然と作り上げている感じがありますね。司会者も落ち着いていて真面目なことしか言わないし、出る人出る人みんなが堅苦しいスピーチばかりしていると、ますます居心地の悪い空気になっていく感じがありますね。

また、皆さん、スピーチしている姿がまるで演技みたいです。普段からああいう風に演技っぽく喋っているのかな?と思ってしまうほどです。できれば映画スターの普段のままの姿を見たかった気持ちもあったのですが、一方で、緊張してこちこちの姿にこそ、スターたちの本来の姿を見た気にもなりました。

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