いかにして料理の味を伝えるか (メールマガジン)

2005/8/1 Vol.49

こんにちは。澤田です。

今週の僕の出来事。
(1)風邪のため20年ぶりに病院に行きました。病院嫌いなので正直怖かった。
(2)映画館で映画を見ていたら、突然地震が・・・。あせりました。
(3)今話題になってるダイソンの掃除機を購入。掃除が好きになりそうです。
(4)レクサスの車が欲しい・・・と夢を見ました。


ミニコラム「いかにして料理の味を伝えるか」

グルメ番組を見ていて、僕はあることに気づきました。グルメ評論家の人が、得意そうに「料理について語るときは、おいしいという言葉を使わずに、味を伝えることが大切です」と言っていたのですが、僕はこの意見には反対します。「おいしい」という言葉はむしろ使うべきだと思うのです。

そのグルメ番組では色々な芸人さんたちが色々な料理を食べていましたが、満面の笑顔で「うまい!」といっている人の方がよっぽど説得力がありました。評論家の人が落ち着いた表情をして、難しい言葉を並べたところで、どんな味なのかピンとこないし、第一うまそうに見えません。誌面上では通用するかもしれませんが、テレビの上では失敗です。

これは映画の解説にも言えることじゃないかと思います。「面白い」「つまらない」「大好き」という言葉は、ありふれた陳腐な表現のようですが、これほど単刀直入に意見を伝えることができる言葉はないので、むしろ利用すべきだと思いました。その方がわかりやすいし、幅広い視聴者に訴えることができる気がしています。映画解説者にも感情表現は必要なんですね。でもただ「面白い」と叫ぶだけでは意味がないので、そこにどうして面白いのか、その理由をきちんと伝えれば良いかと思います。「なんだ。そんなことか」と思うかもしれませんが、僕はグルメ番組を見たことで、やっとそこに気がついたんですね。当たり前のことほど気づかないものなんです。僕は番組に感謝しています。

オリジナルページを表示する