映画の男と女 (メールマガジン)

2004/09/13 Vol.18  発行部数603部

こんにちは。澤田です。

この間「インテリア改造/男の基本」という本を衝動買いしました。自分の部屋をオシャレに改造するための本です。平たく言えば日曜大工ですね。男の子はたいてい工作好きで、子供の頃プラモデルに熱中したものです。僕も小さいころ、毎日ダンボールで家具とかを作って遊んでました。この本を読んでから、また家具を作りたくてうずうずしてきました。実は僕の幼いころの夢は大工さんだったんです。自分の部屋を自分で作ること、これは男のロマンですね。


コラム「映画の男と女」

映画を見に行く観客の割合は、女性の方が多い。そう思っているのは僕だけではないはずです。なぜ女性が多いのか、僕はひとつの仮説を立てました。それは「映画の主人公が男」だということです。

「インディ・ジョーンズ」も「007」も、どんな映画でも必ずといって主人公は男で、女優は作品に華を添える脇役でしかありません。女性の観客たちは、かっこいいスターを見るために映画館に行くのです。「ロードショー」など映画雑誌の多くは女性向けに書かれています。「ラストサムライ」も日本ではターゲットを女性に絞って宣伝していました。男性はキャストで映画を選びませんが、女性はどちらかというとキャストで映画を選ぶ傾向にあるのです。

ときどき女性が主人公になる映画も公開されますが、それはそれで、女性の立場から描いた映画ということで、女性に受けます。だからジュリア・ロバーツの映画は受けがいいんですね。女性映画で有名なオードリー・ヘプバーンやヴィヴィアン・リーが根強く人気なのも、まめにランキングに投票するミーハーな女性客の票を獲得していたからです。おもしろいことに「女性映画」という言葉があるのに「男性映画」という言葉はありません。

「映画の主人公が男」であるもう一つの理由として、男性客が女性映画を見ないこともあげられます。男性客はマニアックで男臭い映画を好む傾向にあります。つまり、映画会社は男を主人公にしなければ、マニアックな男性客もミーハーな女性客も獲得できません。「映画の主人公が男」なのは必然なのです。

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