歴史の1ページの差し替え行為 (メールマガジン)

2004/09/06 Vol.17  発行部数592部

こんにちは。澤田です。
先週テレビを見ていたら、女性リポーターが郷土料理を食べる映像が映ったのですが、ハシの持ち方が違っていて、かなり気になりました。せっかく育ちがよさそうな明るいリポーターなのに、これではイメージがた落ちです。たかがハシの持ち方ひとつで、印象はずいぶんと変わっちゃうもんなんだなぁと思った今日この頃です。

日曜日から2日大阪に出張に行っていたのですが、新大阪駅の数キロ手前で突然新幹線が停電。空調も止まって、車内は真っ暗。何事かと思ったのですが、地震でした。で、その日大阪のホテルに泊まったのですが、夜シャワー浴びてたら、また突然すごい揺れが来て、1分くらいずっと揺れてました。素っ裸だったし、14階だったので、もうどうしていいのかわからなくなりました。窓の外を見たら、町全体がゆらゆら揺れてて、平衡感覚を失って吐き気が起こりました。まったくタイミングの悪いときに大阪に来たもんです。


コラム「歴史の1ページの差し替え行為」

DVD解禁となる「スター・ウォーズ」のボックス・セットを予約しました。昔っから「スター・ウォーズ」の大ファンだったもので。でも、ひとつ納得できないのが、ルーカスが77年のオリジナル版ではなく、CGで手直しした96年の新版をDVDにしたことです。僕が好きなのは77年のオリジナル版の方なのですが、ルーカスはオリジナルをこの世から抹消しようとしているようです。これは文化的損失と言わねばなりません。「スター・ウォーズ」は、77年という時代に、あれだけの作品を作ったことが偉大だったのですが、その神聖なる遺産を、20年後に余計なCGでベタベタに手直しするなんて、リアルタイムで熱中していたファンたちへの冒とくですよ。

これからの世代の人たちは、作り直された「スター・ウォーズ」を、77年の名作として見ることになり、こうなってしまうと歴史にズレが生じてしまいます。まったく新しい映画としてリメイクするのは一向に構いませんが、既存のフィルムにメスをいれるような「歴史の1ページの差し替え行為」は、本当はやるべきではないと思うのです。

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