書店に乱立する映画雑誌 (メールマガジン)
2004/07/19 Vol.10 発行部数539部
こんばんは。担当の澤田です。
僕は金持ちなんだろうか、貧乏なんだろうか。そんなことを考えてしまいました。周囲の人たちは、口癖のように「金がない」と言ってますが、そういう人は、実際はかなり貯金してて、趣味にしかお金を使わない僕なんかより、よっぽど金持ちだったりします。
僕は今年に入ってから、自分が裕福である振りを続けてきました。お金がないと叫んでた頃と比べても、今の方が、いい男になったみたいで、断然気持ちがいいですね。先日お亡くなりになった漫画家の鈴木義司さんもテレビ番組「お笑いマンガ道場」では裕福な振りをしていました。
ミニコラム「書店に乱立する映画雑誌」
この間、「週刊スパ」で「映画雑誌」特集をしていたのを読みました。とても興味深かったです。いやー、世の中には沢山の映画雑誌があるんですね。インターネットが普及してから、雑誌が売れなくなったと言われていますが、それでも映画雑誌だけは元気に売れているそうです。一般総合カルチャー誌や女性誌なども、映画特集をすると必ず売れると言われています。
ありとあらゆるタイプの映画雑誌が乱立しています。傾向として(1)レビュー型の「プレミア」、(2)ミーハー型の「この映画がすごい!」、(3)マニア型の「映画秘宝」、(4)カルチャー型の「CUT」、(5)データ型の「テレビタロウ」、以上の5タイプに大別できます。
僕は映画雑誌をまったくといっていいほど読まない人で、定期的に買っているのは「日経エンタテインメント!」くらい。雑誌を読むことで映画の既成概念をすり込まれて、自分の記事が書けなくなることをおそれていたため、何も読まなかったのですが、これからはサイトを充実させるためにも、もっと沢山の雑誌を読んで勉強すべきだと思いました。
気になる新作「シュレック2」・・・役者稼業も大変だぁ
マイク・マイヤーズとキャメロン・ディアスが来日して、いろいろキャンペーンをやってたみたいですが、アニメなのに、声の出演者たちは日本でこんなことして、果たして楽しいのでしょうか。僕は二人とも空元気だけで頑張ってるように見えました。日本の声優たちとも一緒に記者会見してましたけど、日米のユーモアセンスには違いがありすぎて、うまくかみ合ってません。浜ちゃんのギャグに、作り笑いして答えるキャメロンが気の毒にも思えました。
日本語に吹き替えられるということは、外国の俳優にとっては、自分の演技を何も見てもらえないことになります。つまり、日米の俳優両者が同時共演することはあり得ません。仲間というよりは、ライバルみたいなものじゃないかと思うんですけど・・・。
(おまけ)名作案内「東京オリンピック」
もうじきオリンピックの季節ということで、市川崑のアート映画「東京オリンピック」のDVDを買いました。オリジナルよりも20分短い再編集版も収録してあります。再編集版は、ボクシングやカヌーのシーンがカットされてて、競技数が少なくなってます。オリジナル版を最初に見て僕が思った感想は、「オリンピックって色々な競技があるんだなぁ」だったので、そのインパクトが欠けた再編集版はちょっと物足りなさを感じました。
この映画を見て思うことは、オリンピックというのが、ごく普通の一般人が参加する大会だということ。子持ちの女工とか、どこぞの会社の会計士とかが走ったり飛んだりしてます。マラソンのシーンでは、後ろの方で諦めて歩く選手や、途中で立ち止まってジュースを何杯も飲んでる選手とかもいて、「へぇ、こういう選手もいるんだ」と新鮮な驚きがありますね。
カメラは文句なしに面白いですね。これがまさにカメラ・ユーモアという奴です。特に僕は自転車競技のシークェンスのカメラが清々しくて、おかしくて、気に入ってます。