無声映画でうたた寝 (メールマガジン)
2004/07/12 Vol.9 発行部数514部
こんばんは。担当の澤田です。
ずっと愛用してた椅子がギシギシしてきたので、思い切って<社長椅子>を買いました。背もたれが高くて、いかにも堂々とした椅子です。絨毯の部屋にはちょっと場違いな椅子ですが、優越感に浸れて気持ちがいいです。どうしてか僕って男は、部屋の中の物ばかりにこだわってしまうんですよ。
ミニコラム「無声映画でうたた寝」
背景音楽も何もない完全なる無声映画を、生まれて初めて映画館(フィルムセンター)で体感しました。かなり異様な雰囲気ですよ。聞こえてくるのは映写機のカタカタという音だけ。静かだから、お客さんの鼻息とかも、はっきり聞こえてしまいます。僕の後ろの人は、ずっとお腹がゴロゴロ鳴ってたので、集中力がからっきし無い僕は、すぐに気が散ってしまいました。いつしか睡魔に襲われて、ついウトウト。こんなに映画館で眠くなったのは何年ぶりでしょうか。無声映画には音楽は必要ないと豪語してきた僕でしたが、嘘でした。
フィルムセンターは設備も新しくて申し分ないし、500円でレアな映画を鑑賞できるので、僕みたいな映画小僧には大変ありがたいところです。やっぱりビデオではなく、フィルムで見ることに意義があるんですよ。もしフィルムセンターで僕を見かけたら、ぜひ声をかけてくださいね。
東京国立近代美術館フィルムセンター
気になる新作「ヴァン・ヘルシング」
今年の5月、世界41カ国同時公開してそのすべての国で興行収入1位のモンスター・ヒットを飛ばした映画ですが、それなのに日本公開は9月と、だいぶ遅れてます。どうして日本だけが・・・。これは、一言で言えば、往年の怪物映画が1本の作品にミックスしたトンデモない意欲作。FOXの「リーグ・オブ・レジェンド」の対抗馬といったところでしょうか。
製作がユニバーサルというのがキモです。ユニバーサルはドラキュラやフランケンシュタインを生み出したホラーの名門メジャースタジオで、怪物映画を作るなら、もうここ以外に考えられません。監督はミイラ男をリメイクした経験のあるスティーヴン・ソマーズ。第一級のスペクタクル活劇になってることでしょう。しかも各誌が軒並み絶賛して最高得点の5つ星を付けています。怪物映画がこれほど受けたのは実に70年ぶりです。