アカデミー賞会員について教えて （メールマガジン）

2004/07/05 Vol.8 　発行部数499部

こんばんは。担当の澤田です。

暑くなってきましたね。このごろ毎日天気がいいので、お昼は外を散歩してます。僕は子供の時から、歩くのが大好きだったんですよ。だから人から変わり者ってよく言われますけど・・・。


ミニコラム「アカデミー賞会員について教えて」

渡辺謙さんが、先日アカデミー賞の新規会員候補127人の中に選ばれました。渡辺さんが受諾すれば、黒澤明さん、衣装デザイナーのワダエミさん(非公表)に続いて、日本人としては3人目の正規会員となります。

会員になることで、お金がもらえるわけではないのですが、劇場に招待されたり、ビデオを送ってもらえたり、僕みたいな映画マニアにはたまらない特典があります。ただし会員になった以上は、年間200本ほど新作を見なければならず、本業のかたわらこれをこなしていくのは至難のワザです。作り手側が鑑賞者側にまわるのは大変な決断でしょう。

アカデミー賞は嫉妬心の固まりで若手の人気俳優には絶対投票しないという良からぬ評判が立っていましたが、普通なら公表しない会員候補者の名前をあえて公表したことで、きちんと公平に幅広い年齢層の会員を選出していることをアッピールしました。

アカデミー賞を取ることもスバラシイことですが、会員になることも、これまたスバラシイことなんですね。


気になる新作「霧の中のハリネズミ」

新作というわけじゃないですが、以前当サイトでも紹介したロシアの監督ユーリ・ノルシュテインが作った全作品が7月18日よりラピュタ阿佐ヶ谷で上映されます。その中でも一番の目玉は「霧の中のハリネズミ」。CGに反対するノルシュテインが、手作りの持ち味を活かして丁寧に作った切り紙アニメーションです。未だかつて体験したことのない詩的空間にどうぞ浸ってください。

これを見ると「ハリポタ」もくすんで見えてしまいます。よくアニメーションの最高傑作に位置づけられますが、決して嘘なんかじゃありませんよ。

劇場案内／ラピュタ阿佐ヶ谷


追悼「マーロン・ブランド」

7月1日、名優のマーロン・ブランドさんが肺機能不全のためロサンゼルスの病院で逝去されました。あらゆるところで「20世紀最高の俳優」と称されてきただけに残念です。当サイトは、トップページ（表紙）よりも中身のページの方がアクセス数が多いのですが、トップページの訪問者数が1日平均300人であるのに対し、マーロン・ブランドの掲載ページは訃報が報道された7月2日の一日だけでも、の
べ38,698人がアクセスしました。この数字からも、ブランドが多くの人々から尊敬を集めた偉大なるスターであったことを改めて実感しました。ご冥福をお祈りいたします。