民放が決める映画について (メールマガジン)

2004/06/28 Vol.7  発行部数461部

こんばんは。担当の澤田です。

字幕なしで映画が見られたらいいなあと思って、独学ですが、最近英語の勉強を始めました。通勤電車の中でも辞書が引けるように、電子辞書を買ったんですけど、これが大失敗。安物だったので、発音記号がどこにものってません。
発音記号のない辞書なんて、辞書としての価値があるのかなぁ??


ミニコラム「民放が決める映画について」

先週テレビで「未知との遭遇」(何度見ても怖いんデスけど)をやっていたのを見て、少し嬉しかったです。だって夜9時に民放で放送している映画のほとんどが今時の映画ばかりですから。テレビ局の人たちは昔の映画を放送しようという気がまるでないように思います。この時間帯にヒッチコックとかフェリーニを見られたらどんなに楽しいか。

視聴率こそすべてのテレビ界では、夜9時の時間帯はかなり重要で、これを古い映画の放送に使うのはぜいたくとされているのでしょう。ビデオレンタルと衛星放送が浸透した今、映画ファンが全員そちらに流れてしまったので、テレビ側もあえて映画ファンにこびる必要がなくなりました。それがますますテレビの映画放送枠の品質低下を招いています。

故・淀川長治氏が、自分がホストを務めていた某映画番組に関して「最低の番組」と語っていたのを思い出します。くだらない映画を褒める仕事は辛かったことでしょう。


気になる新作「スチームボーイ」

大友克洋の劇場用アニメーション映画の最新作です。「大友克洋」というネームバリューは相当強力で、「AKIRA」で全米のジャパニメーション・ブームに火を付けるきっかけを作った、いわば日本アニメ界のゴッドファーザーみたいなところです。ずっと沈黙を続けていましたが、「スチームボーイ」が実に9年ぶりとなる新作になります。製作費は24億円。期待も高まることでしょう。

まったく独特なSFワールドを構築してることはまず間違いないですが、大友作品は、映像のディテールにこだわりすぎて、ストーリーが映像負けする傾向にあるので、僕は今回の勝敗のカギを握るのはストーリーの出来具合だと思ってます。今回は冒険活劇とのことですが、宮崎駿が以前サクッと「天空の城ラピュタ」で娯楽映画の神髄を示しただけに、大友克洋がここでどう見せてくれるのか気になります。日本アニメの底力を世界に見せつけて欲しいところですね。


おまけ「年齢層確認アンケート集計結果発表」

先週から1週間、「週刊シネママガジン」の読者年齢層をチェックさせていただきました。多数の方に回答をいただきましたが、あくまで常連客の年齢層を調査するということで、「毎週見ている」にチェックした最初の100人を対象にして集計結果を出しました。

男性 56人
女性 44人

19歳以下 29人
20代 44人
30代 14人
40代 9人
50歳以上 4人

以上、なんだかインターネット人口に比例する結果となってしまいました。
男性からも女性からも人気のあるサイトを今後も目指していこうと思います。

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