100年前のクラシック映画から映画史を読み解く


雑誌の評価は気になる?気にならない? (コラム)

 僕は作品の価値を雑誌の評価で判断するタイプであった。僕は実は映画マニアでありながら大のゲーマーでもあるのだが、ゲームソフトに関しても、雑誌の評価を見て買うか買わないかを決めることが多い。毎週雑誌の評価を読むことが何よりも楽しみだったりする。

 だがしかし、最近はそんな自分が少し恥ずかしく思えてきた。作品を見もしないで、雑誌の評価がこうだからこの作品はこうだという風に決めつけるよりも、作品を実際に見て、自分自身でその価値について考える方が何十倍も面白い。もっと自分の意見に自信を持とう。

 たまにはポスターやパッケージだけで自分が面白そうだと思った作品に自分から触れてみるのも、また楽しいこと。たとえその作品が面白くなかったとしても、それはそれでいい経験になる。まったく予備知識なしで見る作品には、予期しない大感動が待っている。ホラー映画『トレマーズ』しかり。深夜放送の映画を何気なく見ていたら、ぐいぐい引き込まれて、作品名もわからぬまま、結局寝ないで最後まで見てしまったという経験は誰しもあるだろう。

 雑誌の評価だけでなく、「アカデミー賞3部門ノミネート」「興収全米ナンバー1」などの宣伝文句にも、僕はちょっと前までは敏感に反応していたが、最近はもうそんなことはどうでもよくなってきた。それがどうしてオスカーを取れたのかは気になるので、その意味では作品を見てみたいが、ただしオスカーを取ったからって、自分にとってもそれが面白いものであるとは限らない。ああいう賞には何らかの贔屓と好みがあることだしね(たとえば、特撮映画は受賞しない、身体障害者を演じた人は受賞しやすい等々)。確かに賞を取ることはすごいことであるが、無視された作品にだって傑作は山ほど埋もれている。あの名匠ヒッチコックでさえアカデミー賞は一度も取っていないのである。

 批評家が何を言おうが、気にしないことだ。その批評家が偉いなんて思ったことがあったか? 大切なのは自分がどう作品を受け取るか、だね。
  (あ、誤解しないでよ。別に他人の意見を聞くなって言ってるんじゃないからね。他人の意見を聞くことも、とても面白いことだから)

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