100年前のクラシック映画から映画史を読み解く


「クレイジーホストリターン」を見て (コラム)

 

 だいぶ前に特別企画でインタビューした渡部さんを覚えてるかな。僕はこの日曜日、渡部さんが出演している劇「クレイジーホストリターン」(作・演出 水谷龍二)を見に行った。
 いやほんと驚いた。もう笑った笑った。こんなに本気で笑ったのは久しぶりである。2時間で描く15人の群像劇だったけど、時間を忘れさせてもらった。映画以上に自分をデフォルメ化させて演技するベテランたちは、ギャグのタイミングといい、おかしなアクションといい、息がピッタリで、全員それぞれに見せ場があって少しも退屈させない。

 5月27日までは下北沢本多劇場で上演中(当日券4,200円)なので、暇があるならぜひ見に行って欲しい(口コミで宣伝するように言われたんで(笑))。映画とはまったく違う感動がある。

 それにしても、僕はこれを見て演劇に対する見方がずいぶんと変わった。どうやら僕が今までに見た演劇は特殊なものが多すぎたようだ。僕が見てきた劇は、どれもステージとセットがでかいものだったし、客席数も多いものばかりだったが、この日こうして腹がよじれるほど笑える劇を見て、演劇の面白さにやっと目覚めたよ。
 演劇の醍醐味は小さいステージでこそ発見しやすいかもしれない。「クレイジーホストリターン」は最初から最後までセットはそのまんま。「ホストクラブの店内」という設定だけで話を膨らませている。このシンプルな設定の中のストーリー・テクニックは、映画にはない演劇らしい特長だと思う。

 終わった後、楽屋に遊びにいかせてもらった(何かお菓子でも持っていくつもりだったんだけど、買う時間がなく、恥ずかしながら手ぶらになってしまった)。楽屋は想像していたよりもちっこい。皆さんテレビに出てるときとは違って、プライベートではやっぱりごく普通の人なんだね。

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