少林キョンシー （シネマガプレス）

「少林キョンシー」
Shaolin VS Evil Dead
2004年・香港映画

監督：ダグラス・クン
製作総指揮：シャーロン・ヤン・パンパン
製作：ジェレミー・K・P・チャン

出演
ゴードン・リュウ
ルイス・ファン
ジャッキー・ウー
シャノン・ヨー
キット・チャン
シー・シャオフー

晩秋シネセゾン渋谷にてレイトショー

詳しい内容は下記サイト参照
http://www.shaolin-kyonshi.com/





最近の映画界は韓流に押され気味だったが、また香港映画再ブームの予感。かつて日本でも注目の的になったキョンシーがやってくる。香港映画ときたらカンフーものかキョンシーものしか思い浮かばなかった世代にとっては嬉し懐かしだ。どんな映画だろうかと思ったが、意外や、まじめにちゃんとお金をかけて作ってあった。どこから見ても香港映画らしい内容には思わずニヤリ。霊媒師の猛者が次から次へと出てくるゾンビ達をあの手この手の法力カンフーでやっつけていく様は、例えるならば日本の子供向けの特撮番組に近い。師弟関係がはっきりしているところもわかりやすく、善と悪の壮絶なるバトルが見せ場になっている。後半からはアクションにもCGを入れて派手になって、香港パワーを見せつける内容になっている。男の子ならきっと熱くなる。



タイトルに負けている感じがある。どうしても「少林サッカー」を思い出してしまうので、その関連かと思って見に行くと、実は全然違う。キョンシーといいながら、キョンシーがほとんど出てこないし、上写真のキョンシーもキョンシーらしからぬポーズをとっている。僕が一番期待していたキョンシーのギミック（息をとめている人間はキョンシーには見えない。キョンシーはもち米が苦手。等）のほとんどが無視されていたのは残念だ。この手の子供向け映画にしては上映時間も長すぎ。昔から香港映画はハリウッドの亜流といわれてきたが、中国語で喋るギャグは面白いので、できればもっとギャグの要素を増やして型破りな内容にして欲しかった。巨大な赤子ゾンビがなかなか良かったので、そこら辺を膨らましても面白くなったと思う。


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