イアン・ホルム (今週のスター)

 知る人ぞ知る?イギリスの名脇役。他のイギリスの役者たちと同じく、シェイクスピア物で確実に実力をつけていき、「炎のランナー」(81)でアカデミー賞にノミネートされて、それからはテレビに映画に活躍多数。ま、ありきたりな過程をへて役者人生謳歌してますな。意外といろいろな映画に出ているので、顔を見たこともあると思う。

 「フィフス・エレメント」(97)では主人公を導くオヤジの役を演じて、なかなかお茶目だった。ほんといろいろな映画でチョイ役やってて、おもろいオヤジである。
 他に、「未来世紀ブラジル」(85)、「ヘンリー五世」(89)、「ハムレット」(90)、「KAFKA」(91)、「フランケンシュタイン」(94)に出演してるんだけど、あれ?いったいどこに出てたっけ?と思わせちゃう陰の薄さが可愛い。・・・・って、本当はサーのつくすごい名優さんなんだぞ! 最近は「フロムヘル」(01)にも出てたことだしね。

 一番のアタリ役、それはもちろん「エイリアン」(79)。ロボットのくせに、故障してヒロインに襲いかかってしまうオヤジの役。怪しい雰囲気醸し出してウマイ。まじでぶっ壊れた演技が◎だったね。ここから俺はこのオヤジのことが忘れられなくなる。オヤジのくせになんかハンサムだったりする。

 「ロード・オブ・ザ・リング」(01)、イアンのオヤジが良かったなあ。あれで70歳だぜ。まじかよ。「エイリアン」の頃からちっとも顔が変わってないな。「ロード・オブ・ザ・リング」では中年から老年まで演じてたけど、70にもなってあれはなかなかできないことだぞ。人間誰だって年とるもんだけど、こりゃあやかりたいもんだね。
 つまり役者はゆっくりと年を取っていく種族ってわけですな。まさにホビット!

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