アン・マーグレット (今週のスター)

 プレスリーよりも凄かった・・・

 20歳のときに、友人たちとバンドを結成。地方をまわっていたら、はやばやとジョージ・バーンズの目にとまって、いきなりあのラスベガスのショーに引き抜かれる。続いてジャック・ベニーのテレビ番組、フランク・キャプラの映画「ポケット一杯の幸福」(61)と、ダンサー・歌手・女優として忙しくも幸運な1年間を送り、数年後に出た「バイ・バイ・バーディ」(63)のダイナミックな踊りが高く評価され、一躍人気スターとなる。

 アン・マーグレットのダンスは、実に逞しく、それでいて可憐であった。ナイスバディも手伝って、セクシーさ爆発。僕の中じゃ、マリリン・モンローと同等の賛辞を呈したい。「ラスベガス万才」(64)にも出たが、はっきりいってあのダンスは、プレスリー食っちゃってました。ここからあとは艶めかしい役も多くなるのだが、うーむ、やはり悪女系の役の方が似合うのだろうか・・・。「シンシナティ・キッド」(65)ではスティーヴ・マックィーン、「愛の狩人」(71)ではジャック・ニコルソン、「マジック」(78)ではアンソニー・ホプキンスを誘惑。「愛の狩人」はセックス映画ブームに乗ってできた映画だけど、その手の映画としては当時最もよくできた一本で、彼女はオスカーにノミネートされた。「ラブリーオールドメン」(94)では50歳をすぎているのにも関わらず、ジャック・レモンとウォルター・マッソーを誘惑する色っぽいおばさんを好演。こうなったら永遠に誰か誘惑していてくれ!

 僕もアン・マーグレットのファン。僕はロックに熱中してた頃、フーの「トミー」(75)を見て好きになった。彼女はアメリカのショービズ界きってのダンサーだと思う。僕の抱いているアメリカのダンサーのイメージはまさにアン・マーグレットそのものだ(でも実はスウェーデンの人だったのね)。

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